上辺だけの「日帝残滓清算」

全羅南道の位置。
 
韓国南西部の全羅南道が「日帝残滓清算」と称して土地台帳や登記簿謄本等の公的帳簿から日本式の名称を消去すべく調査を開始したらしい。コイツ等本物の阿呆だ。
 
 
今年は韓国に言わせれば「日本の支配から解放されて75周年」となるのでこういう事には意気揚々なのだろうが、逆に言えば連中が「日帝残滓」と呼ぶそれらが75年もの間残っていた、と言うのは行政の怠慢だとも言える。どうせやるならそれら前任者の責任も追及しなければ「任務完遂」とはならないのだが、そこまでの覚悟でやっているのだろうか?所詮は自己満足の範疇を越える事はないと言って良い。
 
とは言うものの、実際には日本統治前の大韓帝国時代には土地所有権等の概念そのものが曖昧で、それらを明確にしたのは日本である。従って「不動産に対する権利」そのものが日本由来のものであり、極端な言い方をすれば「土地の所有権」そのものも連中の言う「日帝残滓」だとも言える。やるならそこまで清算しなければならない。
 
と、言う訳でこの件も所詮は「自己満足」「上辺だけ」と言う範疇から抜け出せない。この国では「よくある事」でしかないのだが。
 
ちょっと調べればすぐに判る事だが、韓国が言う日帝残滓」は言葉や生活習慣、法令等多岐に渡って存在しており、それらの中には「日本統治時代以前には大韓帝国には存在しなかった」要素も多数ある。それらを今更ながら全廃して全てを「韓国独自のもの」に差し換える等非常に困難なのは明白で、事実上「不可能」に近い。しかも日本統治時代を身を以て体験し、その記憶が鮮明な人は世代的にも韓国でも少数となっており、実際に政治を動かしたり、実務にあたっている殆どがそれを知らない。「生まれた時から当たり前」だった事が「日本由来」だなんて事は幾らでもあるのだ。例えばハングル。韓国人が韓国で読み書きしているのは当然だが、折角の発明を打ち捨てていたのは当の朝鮮人であり、それが普及するきっかけを作ったのは日本だ。そういう意味では「韓国人が韓国で当然にハングルを読み書きしている」と言うのも「日帝残滓」と言える。本気で清算すると言うならハングルに変わる新しい文字を今から開発して全国民に普及させなくてはならない。また「経済」「科学」等そもそも「日本由来」の言葉もある。それらも今から新しい言葉を創造しなければならないが、そこまで出来ると言うのだろうか?そうでなければ「日帝残滓清算」とは言えないのだが?
 
だから「所詮は上辺だけ」なのである。阿呆ぶり全開の所業をこちらとしては笑って軽蔑していれば良い。やっている事はそういうレベルの事なのだから。