祝・産経新聞・加藤前ソウル支局長無罪判決！しかし裁判は出鱈目づくしの異常なものだった！
※当然、常識的、当たり前の判決ではあるのだが…
※ソウル地裁。
自らが書いたコラムが「朴槿恵の名誉を毀損した」として名誉毀損で訴追されていた産経新聞加藤前ソウル支局長の裁判、ソウル地裁の判決は「無罪」であった。
※無罪判決後会見する加藤前ソウル支局長。お疲れさまでした。
…論を待たずして当然、常識的、当たり前の判決である、と言いたい所だが、裁判所としては
「コラム自体は私人としての朴槿恵の名誉を毀損している」
と、判断。しかしコラムは
「朴槿恵を誹謗する目的で書かれたものではない」
という事で無罪、と言う理屈らしい。
※「名を取って実を捨てた」形とは言えまいか？
それを考えると韓国側が「名を取って実を捨てた」形で双方の顔を立て、更に国際社会からの批判も回避させたある意味では「絶妙の判決」ではないかと不肖筆者としては感じたが、この裁判、そもそもの始まり、即ち「噂を噂として記事を書いたら名誉毀損」から判決に至るまで異例づくめ…ではなく「異常づくめ」の裁判であったと言っても良さそうである。
※聯合ニュースより。流石韓国、こういう嫌がらせもしていた。
http://www.sankei.com/world/news/151217/wor1512170063-n1.html
韓国での「名誉毀損罪」は日本と違って親告罪ではない。故に第3者の告発でも事件化する事は可能である。その代わり被害者が処罰を望まない意思表示をすれば公訴が無効になる、と言う制度なのだと言う。
と、なると当然朴槿恵本人の意思表示はどうなのか？と言う話になるのだが、裁判では一番肝心のそこに触れられる事はなかった。
更に加藤前ソウル支局長のコラムは朝鮮日報のコラムを引用する形で書かれていた。当然その朝鮮日報の記者も無関係ではない筈だが、出廷を拒否した上に何故か不問にされた。元記事を書いた記者は不問で引用した記者が罪に問われたのだ。この時点で馬鹿げている。
それどころか韓国検察は問題のコラムを「悪意の報道」と決め付け、その動機に関し、産経新聞ソウル支局が別の報道で大統領府から出入り禁止を通告されていたことへの「報復だ」とこじつけたり、挙げ句の果てには「２ちゃんねる」に寄せられた過激な書き込みを集め、意見書として提出すると言う愚挙までやらかした。ここまで来ると「ウケ狙いのコント」以下の御粗末全開だが、これがガチンコの立証手段だったのだから笑い事ではないが笑うしかない。
更に裁判長は、
※裁判長が韓国外務省の司法介入を暴露。
韓国外務省から同法務省宛てに《「日韓国交正常化５０年」という節目の年に、この裁判が日韓関係改善の障害になっていることや、朴槿恵をめぐる噂については既に虚偽と明らかになっている事情(これは公判の中で先行して事実認定された)などを考慮し、「善処を望む」という要望が提出された》事を明らかにした。
…これこそがこの裁判の最大の異常性を示すものなのかも知れない。
韓国外務省が韓国法務省に「司法介入した」とも受け取れる内容である。この国には「司法権の独立」は担保されていないのか？それはそれで判決自体とは別に大問題である。
※日本の「司法権の独立」を守った児島惟謙。
「法治国家」である条件として「司法権の独立」の担保、と言うのが挙げられる。これに関しては日本では1891年の「大津事件」の例があるが、この時大審院長児島惟謙が「司法権の独立」を守った事で欧米諸国から「日本は法治国家である」と言う評価を得ることが出来、また近代法を運用できる国家となっている、と判断された事で不平等条約改正に繋がった、と言われている。と、すれば日本が19世紀末に出来ていた事が韓国では21世紀になってもまだ出来ていないのか？と言う疑問が生じても致し方なかろう。そういう所が「韓国は法治国家にあらず、人治国家である」と言われる原因になるのだ。これは訴追されたのが「日本人であった」とか「今年が日韓国交正常化50年」だとか「当該事件が日韓関係の障害」などは一切関係がない。それが出来ていないからこその批判なのである。それは重く受け止められて然るべき事なのだがそこを韓国は理解出来ているのだろうか…？
※判決は日韓はおろか世界中で報道された程関心を集めた。
そんな国のこんな不毛な裁判をこれ以上継続する意味は何処にもない。折角ソウル地裁が絶妙な判決を出したのだ。韓国人はこの件では「加藤前ソウル支局長のコラムは私人としての朴槿恵の名誉を毀損した」と言う自己満足だけ得ていればいいのである。勿論そんなものは韓国以外の何処にも通用しない「OINK」でしかないが、加藤前ソウル支局長が「無罪」判決である以上竜頭蛇尾でしかない。それで済むなら安いものではないかと不肖筆者としては思うのだが、如何であろうか？
