韓国法相の2代続けてのスキャンダル

任命責任は免れないだろう。
 
韓国法相が2代続けてスキャンダルの渦中にある模様だ。韓国法相秋美愛が与党代表だった時、兵役に就いていた息子の休暇延長に便宜を図る様に働き掛けた、と言う疑惑が噴出しているのだ。
 
https://news.yahoo.co.jp/articles/9d1d255a4c5719b7d8f850e3f0b24aad1fff7511

 

 


韓国では「兵役」は義務である。兵役を果たしていないと就職活動で不利になるとか実害もあると言う。政府与党の要人の息子と言えども例外はない、と言う所までは納得するが、兵役に行ったら行ったでこの様な事が行われているのでは誰も納得はしない。
 
記事によれば事があったのは3年前。息子はこの時、3週間の休暇を取得したが、この際に「両親から電話があった」事と「申請手続きに不自然な点がある」との事で国会では野党が連日追及、検察も捜査に乗り出し、息子から事情聴取、国防省を家宅捜索、軍の通話記録の押収等と事態解明の動きが進んでいる。
 
韓国では前法相も似た様な「子供に便宜を図る様な動きをした」疑惑で辞任に追い込まれた事もあり、法相が2代続けてスキャンダル、それも形は違えど「子供への便宜」と、言う構図となれば国民の反発は必至であろう。勿論疑惑が「クロ」なら文在寅任命責任、と言う所まで追及される。同一ポストで2代続けて同様のスキャンダル、となれば言い逃れも出来まい。文在寅にとっても他人事では済まない。
 
しかも秋美愛自身が「清廉潔白」を売りにしてきただけに疑惑が出た時点で「イメージ崩壊」は免れず、本人の今後の政治活動支障が出るのは必至であろう。そういう意味では本人にとっても、また文在寅にとっても「痛恨の一撃」とでも言うべき威力のスキャンダル炸裂だと言える。
 
本人は疑惑を全面否定しているが、捜索の結果、国防省の文書に「両親から電話があった」と言う記述があった事、そして軍の通話記録を押収している事からそれらを照合すれば状況証拠としては疑惑に「クロ」の印象が残る事は確実である。その通話記録に実際の音声のやり取り含まれているかは定かではないが、仮にそこまで押収されているのであればそれが公開されれば全ては終わる。この国の場合、政府高官と言えども平気で嘘を吐く御国柄なだけに本人の釈明だけでは信用には到底値しない。
 
また、秋美愛は文在寅の言う「検察改革」を主導した張本人だと言う。ここで言う「検察改革」とは名ばかりの検察の権限縮小が実態なだけに検察としては一種の「恨」を晴らす絶好の機会だとも言える。と、言う訳でこの一件、検察はそういう理由で徹底的な捜索と、情報公開に乗り出し、秋美愛の首を取るまで行くかも知れない。例え秋美愛の息子の休暇取得に違法な点がなく、それに関連して秋美愛自身若しくはその夫からの電話があった事が事実だったとして、それ自体が違法行為に該当しないとしてもこの一件で秋美愛を「世間を騒がせた責任を取る」などと言う名目で辞任に追い込めれば検察としては「一定の成果」だとも言える。そういう意味では疑惑が法的に「シロ」でも捜査を継続する意義は検察としてはあると言える。勿論世論、と言うこの国での「絶対的正義」を背景にすれば政府の圧力をも跳ね返す事も不可能ではない。
 
勿論日本としては完全に「対岸の火事」なだけに面白がって事態の推移を見守っていれば良い。この騒ぎが過熱すればする程文在寅の立場も苦しくなる。それこそある意味では「日本の国益」に資すると言えるし、文在寅文在寅反日や自分の理想ばかりで法や道理、そして自分の足元を見ないからこの様な事になる。まさしく「因果応報」「自業自得」「身から出た錆」そのもので同情の余地さえない。この様に自縄自縛で苦しむ姿は「当然の結末」なのだから。