韓国に殆んど言及しなかった菅首相の所信表明演説を韓国メディアはどう見たか?

※つーか「無視」でも良かったのでは?
 
菅首相就任以降初となる臨時国会。そこで行われた所信表明演説は韓国でも「日韓関係を占うもの」として注目に値するものだった模様だ。韓国側の焦点は
 
「演説でどの様に韓国に言及するか」
 
だった模様だが、少なくとも韓国の望む表現は皆無でその点において韓国メディアは失望だった模様だ。…日本からすれば「当然と言えば当然」なのだが。
 
 
「韓国が国際法や国としての約束を守らない」
 
事に原因がある。この一点を正しく認識しているのであれば誰が首相であろうと結果は同じだ。法や道理を無視して「韓国だけ優遇する」理由などそもそもないのである。そんな事を願う方がどうかしているのは論を待たない。
 
韓国側の主張にそれなりの国際法上の根拠があると言うのであればそれをハッキリ示せば済む話なのだが、韓国メディアに限らず、韓国政府の公式発表でさえそこには触れない。最初からそんなものは存在しないのだから言及しようがないのだが、その時点で「韓国の負け」なのである。「日本に負けを認めたくない」と思うのは勝手だが、その意地はどうあっても法や道理を越える事は出来ない。今までそうさせて来たのは日本の外交上の失敗だったが、最早そうはならない。韓国の無法ぶりは多くの日本人の知る所となり、政府の甘い対応を国民は許さなくなっている。ネットの発達など、韓国側の責任とは言えない事情もあるが、いずれにせよそういう変化を韓国側は認識し、韓国自身の対応も変化させなければ日韓関係に変化はない。
 
そういう意味ではこの様な記事は
 
「時代の進化に取り残された化石思考に基づく」
 
代物でしかない。相手の注目を浴びようと意味不明な言動をするのは最近世間を騒がせている「迷惑系YouTuber」と大して変わらない。そんな事を国家を挙げてするのでは日本どころか世界の迷惑でしかない。もっとも支那と違って韓国にはそこまでの実力がないから日本以外の国への迷惑度は限定的なだけ、と言うのが実情なのだろう。
 
安倍前首相が出した「戦後70年談話」において日本は戦後の「謝罪外交」に区切りを付けた。韓国は5年も経ちながらその意味をまるで理解していないらしい。今までの様な対応を望むのであれば韓国はその時点で抗議声明を出して安倍談話を否定しておくべきだった。そうしなかった時点で(もっとも安倍談話は突っ込みが困難な内容だが)韓国の負けであり、外交上の失敗だったのである。それを今更どうこう言ったり、これまで通りの対応を望むのは筋違いも甚だしい。
 
韓国側はまるで理解していないが、安倍前首相の功績によって日本では
 
「韓国に法や道理を越える甘い対応」
 
を主張する様な政党が政権を獲る事自体困難となり、例え自民党でもそういう対応をすれば国民からの反発を招いて政権の危機を招く危険がある構造となってしまっている。韓国はそれを「『嫌韓』を政治利用している」と言うのだろうが、そんな事ではない。単純に「韓国の無法ぶりが明らかになった」だけの話で韓国の言う「嫌韓」とは基本的にはそれに対する正当な批判でしかない。それを「ヘイト」だとか「差別」と言うのは「論理のすり替え」でしかなく、そもそも反論にもならない。韓国側もそれを理解しているからこそそうするしか手段がないのではないのか?
 
こういう時に政府を諫めて軌道修正を提言する事こそメディアの言う「政権監視」なのだが、こういう肝心な時に限ってメディアが役に立たないのは日韓共通らしい。そういう意味では日韓のメディアの存在も「日韓関係の癌」の一つなのである。今回紹介した中央日報の記事もその「氷山の一角」でしかない。メディアがそういう自覚を持ってこそ日韓関係は「まとも」に向かうのである。