草津町でのリコール騒動の理由

※対立の理由はあったのだ。
 
性被害を電子書籍で暴露した女性町議とそれを真っ向から否定する町長の対立の結果、女性町議がリコールとなり、妙な注目を世界から浴びた群馬県草津町。町長が記者会見してこの前町議の主張を「100%嘘の作り話」と断言した。同時にその背景明らかになった。
 
https://news.yahoo.co.jp/articles/e7ec243d359519ff3de3c2ebee2aa2e37ddae605

 

 


この一件、海外メディアでは「性被害の告発への報復」等と曲解され、フェイクニュースが蔓延している。会見は外国特派員協会からの要望に応じる形で行われたそうだが、フェイクニュースを正す、と言う意味でも行う事自体に意義はあると言えるだろう。
 
「女性を排除したということではない。女性や男性の問題ではない。選挙で選ばれた人間が風説を流布し、ウソで人を陥れる人間性が問題になった事件だ。それを新井元町議が女性蔑視に世論をすりかえたものだ」
 
町長はリコール至った理由をこの様に説明した。また町長は前町議がそういう挙に出た理由について
 
「(古来から草津温泉に伝わる)『時間湯』という入浴法を改革しようとする町長を「失脚させようとはかり、失脚すればふたたび時間湯が復活できると画策したものだ」
 
とした。この時間湯、伝統としての価値はともかく、現状の法律に即すると抵触する恐れがあると言う話も聞く。実際の所は不明だが、そういう理由での改革であるならば致し方ない部分もあるのだろう。それでも地域の伝統守ろう、と言う言い分も理解出来なくもないが、だからと言ってでっち上げで人を陥れ、失脚させようと言う発想は根本的に間違っている。それが議会としてリコールに至った理由であるならば除名処分が取り消された以上、やむを得ないと言えるだろう。
 
同じ場所で18日に前町議も会見を開くと言う。町長が先に主張した事に対する明確な反論がなければ世間の理解は得られないだろう。電子書籍で告発しながら今更「言えない」なんて事もあるまい。「性被害の告発への報復」と言うなら被害の実態を客観的に納得させられるだけの説明が求められるが、果たしてそれが可能なのか?そういう意味でもこの一件は注目すべき事案であると言えるだろう。