無責任なコメンテーターの妄言

※ご冥福をお祈り致します…
 
参議院議員羽田雄一郎氏がコロナで急死した。彼の所属していた立憲民主党は不肖筆者は大嫌いだが、それとこれとは話が別だ。非常に残念であり、ご冥福をお祈りするばかりである。
 
そんな衝撃的な一件について玉川徹とか言うのが出鱈目な事をテレビで堂々と公言していたらしい。こういう似非コメンテーターを平然と起用するテレビ局の神経を疑う。
 
 
「検査のハードルが高い」
 
「まず参議院の診療所で、症状がなかったら受けられませんと言われてしまう国ですよ。国会議員が行っている診療所でそう言われてしまう」
 
等と発言したが、実際には羽田雄一郎氏は
 
「37度を超える発熱があり、念のため、保健所にも連絡。PCR検査をどうするかと聞かれたそうです。ただ高熱でもないと判断し、コロナの拡大で多忙な保健所、医療機関に迷惑をかけるのもと慮ったようです。『たいした熱でもないから』と断り、自宅で静養したそうです。25日には熱も下がったので、会合などはキャンセルして引き続き、自宅で静養していたそうです。26日は羽田氏の妻の誕生日で、お祝いもあり、ずっと東京の自宅にいた」
 
と言うらしい。政治家としては自分の体調より負担のかかっている医療従事者の人々を思いやる精神は立派だが、やはり人命最優先である。政治家と言えどもコロナ感染を疑うのであれば躊躇なく検査を受けて頂きたいものだ。
玉川徹の主張は「PCR検査を兎に角増やせ」と言う事らしいが、民間の検査で陽性反応が出てもそのままトンズラする奴が後を絶たない、とかそういう民間の検査での結果はカウントされていない、と言った問題がある、と言う話を聞いた事がある。真偽は不明だが、事実であれば検査数云々よりそういう無責任な行動の方がよっぽど問題である。検査数を幾ら増やした所でこういう問題をなくす努力がなければ感染拡大は決して止まらない。コロナ感染が疑われるならPCR検査を受けるのは当然だが、それだけで済む話ではない。
 
また、玉川徹は自身も民間のPCR検査に予約をしようとしたというが
 
「電話したら年末年始は受けられません。それぐらいみんな受けたいのに受ける所がない。この状況が、いいとはとても思えない」
 
と、コメントする様な状況だったと言う。こういう行動こそ医療従事者の負担を無駄に増やす結果しか生まないとしか思えないのだが?
 
PCR検査以外にもコロナ対応として考えられる手段は入国制限とか幾らでもある。玉川徹の主張の念頭には「K防疫」があるのだろうが、それも「失敗」と評価されているのではないのか?そういう事を指摘しないコメンテーターを起用する、そしてこういう出鱈目な事平然と放映するテレビ局、間違いなくコイツ等もコロナ感染拡大の一助になっていると言えるだろう。こういう連中の主張を鵜呑みにしてはならない。