トランプ大統領の弾劾は無罪だった

アメリカ大統領の弾劾には上院の3分の2以上の賛成が必要である。従って共和党から17人以上の造反が必要だった訳で、その時点で無理筋だったのは明らかだった。民主党の言う「議会襲撃をトランプ大統領が煽動」が事実であればその証拠を提示する事でそういう期待を持てたのかも知れないが、結局それは出来なかった、と言う事だ。僅か5日の審理でこの結論に至った事がその裏返しだとも言えそうだ。
 
そもそもトランプ大統領の在任中に結論を出せなかった事はやる前から判りきった事であり、それ自体に憲法違反の疑いが指摘されていた。この点は後に民主党に重くのし掛かって来るかも知れない。結果的に無罪だった事で現実的な実害はなかったものの、民主党からすれば失点であり、次回の大統領選挙に響く可能性は残るだろう。…公正な選挙であれば、の話だが。
 
民主党がそれらを承知で弾劾に踏み切ったのは「トランプを次回大統領選挙に出馬させない」事が狙いだったとも言われている。今回選挙で勝ち、今後4年間で実績を積み上げれば再び出てきた所で負ける要素はないのではないか?そうする自信がないからこうした、とも受け取れる訳で、そうであるなら民主党には余程自信がないのだろう。そんなんで大丈夫なのか?
 
トランプ大統領は評決を受けて「アメリカ再び偉大にする運動はまだ始まったばかり」とコメントしたと言う。間違いなく後に何かやるのだろう。それがいつ、どういう形で行われるのかは不明だが、必ず動くであろう。その時、何が起こるか?今後も注視する必要はあると言えそうだ。