妄言そのものの北朝鮮への制裁緩和論

※コイツ、何考えてやがる?
 
韓国で南北関係を担当する統一部の長官、李仁栄とやらが北朝鮮への制裁緩和を公言した。コイツ、何考えてやがる?コイツの言い分は北朝鮮を利するだけの結果しか生まない事は明らかで、そういう狙いがあるものだとしか受け止めようがない。
 

 

 

李仁栄は「人道的要素のある制裁措置は直ちに緩和すべき」「非商業公共インフラから制裁緩和の国際世論の形成」「(コロナ禍が終息すれば)金剛山観光を『個別訪問形態』で再開出来れば」等とアメリカ・ハワイ大学国学研究所主催のウェブセミナーで発言したとの事だが、簡単に纏めるとコイツは北朝鮮を利するだけの事しか言っていない。
 
そもそも北朝鮮への国連による制裁はこれまで犯してきた数々の国連決議違反が原因であり、その行動が改善されたと言うのか?それに対して国際社会が抱いている疑念がどれだけ晴れたと言うのか?そういう北朝鮮の言動の改善がないにも関わらず一方的に制裁緩和を主張する意味も理由もない。コイツの言葉をそのまま実行すれば北朝鮮への制裁が骨抜きになるだけでこれまでの国際社会の努力を無意味に水泡に帰するだけの結果しか生まない。そんな愚劣極まる提案に賛成する国などあるとどうして考えられるのか?
 
コイツの就任当初、北朝鮮はコイツに期待するかの様な論評 を出していた。要するに「北朝鮮が期待する=国際社会の総意に反する」人選、と言う訳で、その意味では文在寅の人を見る目、人事のセンスが良く出ている人選であったと言えるだろう。明らかに北朝鮮に媚びる文在寅の意向に追随する事が人選の理由である事は明らかである。実際就任前の聴聞会では
 
「『米朝の時間』を『南北の時間』に戻すため、主導的に大胆な変化を起こしたい」
 
等と主張していた事はその裏返しだと言えるだろう。
 

 

 

 

もっとも韓国が幾ら単独で北朝鮮への制裁緩和を謀った所でアメリカが容易くそれに同意する訳もなければ、アメリカを無視して独断でその様な真似をすれば米韓関係に深刻な問題を引き起こす結果になる。それが判っているからこそ韓国も思い切った真似を実行する事は出来ないのだろう。所詮は「口だけ」と言う見方も出来なくもないが、政府の要職にある者がそれでは国際社会の信頼を得られる筈もない。「南北朝鮮の統一」と言う目標そのものに国際社会が反対する事はないとしても「文在寅の目指す南北関係進展こそ韓国の国益に繋がる」と言う考えが根本的な誤りだと言う事を理解しない限り韓国の言動は国際社会の理解を得られない。
 
李仁栄の主張は要するに「人道問題」を突破口にそれを拡大解釈して北朝鮮への制裁を結果的に骨抜きにして北朝鮮に恩を売り、北朝鮮の行動の変化を促す、と言う事なのだろうが、そういうやり方が北朝鮮に通用しない事は過去の例から明らかであろう。と、言うかそれでどうにかなるなら最初から北朝鮮問題がここまでの事にはなってはいない。だから制裁を加えて「制裁をどうにかして欲しいならまずは北朝鮮が言動を改めるべき」と言うスタンスになった訳だ。それが判らない限り国際社会から見れば「南北統一部」にそもそも存在意義はないと言っても過言ではない。現状のコイツ等は国際社会の総意を阻害するだけの北朝鮮出先機関としての役割しか果たしていないに等しい。そりゃ北朝鮮が「期待する」等と言う訳だ。
 

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※そもそもコイツが見限られているのだから部下の頑張りがあっても…
 
もっともそれ以前の問題として北朝鮮は既に文在寅を見限っているのだから、そうなった以上その部下が何を言った所で北朝鮮の関心を引く事はないだろう。どうしても現状で北朝鮮の気を引きたいのであれば「米韓同盟破棄」位の事でもしなければならないが、幾ら文在寅が阿呆でもそこまでする度胸はあるまい。どうもコイツ等は「自分達の発言を聞いた相手がそれをどう思うのか?」と言う視点が根本的に欠如している模様だ。自由や権利を主張するだけが能ではない。要するに韓国は自由も権利も民主主義も、「どこか吐き違えている」のである。そこを理解しない限り韓国に先はない。