韓国メディアに文在寅外交を批判する資格はあるのか?

※全部コイツが悪い。
 
韓国外交の孤立化を懸念するメディアの声が相次いでいる。アメリカをはじめとする民主主義陣営の動きには支那の目を気にして参加する意向を示さない。それどころか支那にはすり寄る一方で「本当に民主主義陣営なのか?」と、疑われても仕方ないレベルの愚劣な外交をしているのが現実である。だが、そのメディアの懸念が文在寅に伝わる事はないだろう。
 

 

 

例えば朝鮮日報はこの様な社説を掲載して文在寅外交に懸念を示している。記事自体の懸念は基本的にはその通りだと言えるが、それ以前の問題として
 
文在寅を就任当時『外交の天才』」
 
等と持ち上げていたのも韓国メディアであった。その評価についてこの現実を目の当たりにして何か言う事はないのだろうか?文在寅の外交を批判するのは結構な事ではあるが、メディアも自らの無責任な報道の反省がなければこういう記事も説得力を欠く結果になる。
 
文在寅の外交姿勢。
 
文在寅は日米豪印を中核とした「クアッド」には不参加どころか「良いアイデアではない」等と否定的なコメントを出していた。それどころか支那北朝鮮に対する「恣意的な外国人拘束」を非難する共同声明にも参加しなかった。韓国は「人権問題で自由主義陣営と共同歩調を採れない」と言う意味に等しいであろう。…文在寅は大統領就任前には「人権派弁護士」だった筈だが、大統領となって権力の頂点に達したら他者の人権などどうでも良いらしい。要するにコイツにとって「人権問題」とは自分が成り上がる為の方便だった、と言う訳だ。こういうのを世間では「偽善者」と言うが、それはある意味単純に「悪党」と言える習近平金正恩より数段質が悪いと言える。奴等は「自由や人権」「民主主義」等と言う事はそもそも口にしないが、文在寅はそういう仮面を被ってこの対応なのだからそういう意味では文在寅習近平金正恩より悪質であると言えそうだ。
 
自由主義陣営」看板を掲げながらその実支那に媚びる文在寅の外交姿勢について朝鮮日報は「その結果に責任が取れるのか」としているが、愚問にも程がある。文在寅にそんな気はさらさらないのは明白で一々問うまでもない。韓国大統領の任期は1期5年で再選はない。その任期を全うすればそこまででこの国の場合、大統領を退任すればその後の行き先は刑務所か三途の川の向こう、と相場は決まっている。文在寅の任期も終わりが見えかけているこの段階で奴がそんな事を考える筈もない。韓国大統領がこの段階でやる事と言えば「政権のレガシー作り」「当面のレームダック化を防ぐ為の反日パフォーマンス」「退任後自身が逮捕されない為の証拠隠滅工作や野党への政権交代を防ぐ為の工作」と言った点に集約される事になるだろう。従って外交など韓国では政権末期ともなれば優先事項でなくなる事は今までの例からも明らかであろう。批判は自由だが、その前に先ずはそういう自国の歴史に目を向けて見てはどうか朝鮮日報
 
※韓国に自由主義陣営が送るべき言葉。
 
とは言え、通常であれば外交はその国で政権交代があっても基本的な方針は変わらないケースが多い。外交には相手がある為、国内問題の様にはいかない。裏を返せば文在寅が任期満了で退任しても奴の所業のお陰で政権交代の有無に関わらず韓国外交は自由主義陣営から大きく信用を損なった状態からのスタートとなる事は既に確定的である。「ゼロからのスタート」ではなく「マイナスからのスタート」となるのだ。日本でも民主党政権がそれをやった。そこから10年近くが経つのに民主党の後継政党は未だに「野党としての役割」すら果たせていない。通常の民主主義国家ではそういう結果になるのだ。韓国人が文在寅への支持に関わりなく「韓国が民主主義、自由主義国家である」事を望むのであれば日本の民主党政権の例を見れば自ずと選択肢は見えてくる筈だ。メディアがその意味を伝える事は重要だが、コイツ等には先ず「文在寅を『外交の天才』」等と持ち上げた責任を取る必要がある。…韓国の正常化への道は果てしなく遠い。