阿呆丸出しの韓国メディア

※嬉々として報じる様な事ではない。
 
所謂慰安婦問題に関して韓国では自称元慰安婦国際司法裁判所への提訴を主張したり、また、アメリカが仲介に乗り出してくれるのでは?と言う期待感を持った見方が目立つ。2015年の慰安婦合意はアメリカの仲介あってのもの。だからまたそういう展開になるのではないか?と言う事らしいが、コイツ等は根本的に考えが甘い。その慰安婦合意にアメリカが初めて言及した、と嬉々として報じているが、アメリカが何を言ったのか?その意味を理解しているのだろうか?
 

 

 

アメリカの国務長官及び国防長官が日韓を訪問する。少なくともバイデンは対北朝鮮政策において「日米韓の協力体制」を重視しているが、現状では日韓の間に円滑なそれは期待出来ない。それ故の初外遊が日韓なのだろう。だが韓国ではこの訪問を「アメリカの仲介を得るチャンス」だと受け止めているのか?この件での国務省の会見で所謂慰安婦問題に関する質問がされた。その回答は
 
「米国は日韓両国による2015年慰安婦合意を含め、建設的で生産的な両者関係を形成することのできる具体的な努力を歓迎する」
 
であった。これまでは
 
「米国は、日韓間の問題解決と関係強化のために努力し続けてきた」
 
と言う原則論しか言わなかったものが慰安婦合意に言及した、と紹介しているが、見るからに「慰安婦合意の存在を前提とした」表現だとしか言い様がない。それもその筈、あの時慰安婦合意の仲介をしたのは民主党政権で現国務長官もそれに深く関わっている。勿論バイデンも当時副大統領として大いに関わっているのだ。深く考えなくてもアメリカの現政権がこの合意の存在を否定する立場を採る筈もない事は容易に想像出来るが、韓国の脳味噌ではそれが理解出来ないらしい。寧ろ韓国の希望する「仲介」をやんわりと拒否したに等しいのだが。
 
で、あればこの外遊で韓国が希望する「自称元慰安婦との面談」など応じる意味はアメリカにとっては何もない。アメリカが言っているのは
 
「過去にあった所謂慰安婦問題の本質が何であれ、既に『解決した問題』と言う前提で建設的な日韓関係を構築しろ」
 
と言う事なのだから、ここで自称元慰安婦と面談して「国際司法裁判所への提訴のフォロー」だとか連中の言う「被害者中心主義基づく解決策の策定」などと言う訴えを聞く意味も価値もない。だからその件に関する質問には即答しなかったのだろう。ちょっと考えれば判る事なのだが、それが判らないコイツ等の思考回路はオメデタだとしか言い様はないし、仮に何らかの「仲介」と言える言動があるとしても、それは「韓国が望む様な形ではない」事だけは確かであろう。
 
こういう官民挙げた阿呆丸出しが日韓関係改善の障害になっている事は確かだが、そういう自覚はコイツ等にはない。妙な期待を持ってこの外遊を迎えた所で結果は目に見えているだろう。だがコイツ等は実際に事が起きてからでしか事態を理解出来ない。実際にそうなって慌てふためく姿が目に見える様だ。この記事、そういう韓国のレベルの低さを否応なく知らせてくれている。これでは日本としては「相手にする意味も価値もない」事を確信させてくれる事だけは確かである。やはり話にもならないレベルだった、と言う事である。