良識なきニューズウィークの愚劣な記事

f:id:sennenryuuou:20210729113907j:plain
※「来なかった」のではなく「来れなかった」。

ニューズウィークが実に奇妙な見解の記事を出していた。東京オリンピックに合わせた文在寅の来日及び日韓首脳会談がお流れなった件、

文在寅が自ら有利な状況を放棄したオウンゴール

としているが、見当違いも良いところ、である。

f:id:sennenryuuou:20210729113916j:plain
https://news.yahoo.co.jp/articles/7f0fa8b1a8724d815bc19d5d6089b7a20b6f5115

ニューズウィークは華麗にスルーしているが、日本が日韓首脳会談に消極的なのは

「韓国が国際法違反を是正出来ないから」

である。問題があり、それを解決する手段やルールがない状況で

「問題解決の為にまず対話」

と言うのは当然だが、所謂徴用工、所謂慰安婦の件については「解決」したと言う国際条約や合意がある。それらを無視したり「なかった事にして」新たな合意をする為の対話、そんなものはあり得ない。韓国の言う「対話」とはそういう事なのだが、ニューズウィークにはその理解がないのか?もしそうならニューズウィークは単なる阿呆でしかないし、判っていて敢えてスルーしたのなら「悪意を持って印象操作を試みた」事になる。それとも誰かに依頼されたのか?それならまだしも誰かを忖度してこんな記事にしたのなら「ジャーナリズムの放棄」に等しく、こんな連中にジャーナリズムを語る資格はないだろう。

とは言え、記事の言う通り、韓国側が「来日する」と言えば確かに日本に首脳会談を回避する選択肢はなかった。だが、首脳会談の目的とは何なのか?対面で挨拶するのが目的か?そんな気安いものではない事は間違いない。「問題解決の為に対話する」と言うのは言葉だけ見ればその通りだが、既に「解決済み」と国際法または国家間合意で定義された問題を新たな解決策が何故必要なのか?韓国側からその合理的理由について大統領からメディアに至るまで出てきた試しはない。そんな無意味な話し合いを「問題解決の為の対話」と言えるか?それが答えであり、正論だからこそ、他国、特にアメリカがこの件で日本に圧力をかける事はないのである。

f:id:sennenryuuou:20210729114050j:plain
※韓国に突き付けるべき宣告。

話し合いは重要だが、ただ闇雲にすれば良い、と言うものではない。最低限の前提と言うものはあるのであり、現在の日韓関係でのそれは

国際法を前提に話が出来るか?」

である。それがなければ幾ら文在寅の奴が来た所で意味はなく、それを指摘出来ないメディアや言論にも意味はない。今回ニューズウィークはその愚を犯した。恥ずべき事だが、自分達がそれに気付くかどうか?「ジャーナリズムの良識」が問われているのである。