コロナ感染拡大とオリンピックはどこまで関係ある?

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※オリンピックとコロナ、どこまで関連が?

東京オリンピックでの日本選手の活躍が素晴らしい。これ程の活躍ぶりを見せてくれるのであれば例え緊急事態宣言下でもコロナ禍でも、無観客でも「オリンピックを見れて、やって良かった」と思う人もいるかも知れない。だが、実際にはオリンピックに合わせたかの様に新規感染者数は激増し、東京だけでも1日3000人以上、全国では1万人を超えてしまった。

「この感染拡大とオリンピック開催に関係はあるのか?」

当然沸いてくる疑問であろう。

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https://news.yahoo.co.jp/articles/0592cb15319b076182115259f53be518256d5c8e

『五輪関係者は最も頻繁に検査されており、パラレルワールドみたいなものだ。我々から感染を広げていることはない』

IOCはこう主張して「オリンピックとコロナ感染拡大は無関係」と強調するが、誰の目から見ても俄には信じ難い。不肖筆者の地元でも一目でそれと判る車で大会関係者が走っており、普通にコンビニで買い物をしたりしている光景も良く見る。それがダメとか言うつもりはないが、そういう所に接点がある以上、そういう感染経路の可能性は否定しきれない。まぁ、疑いだしたらキリがないのだが。

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※やはり感染は若者がメイン。

一方読売新聞 の報道によると、60代以上の感染は劇的に減少し、感染の主体は若者となっている。ワクチンの効果が出ているのは明らかであろう。

また、上記グラフを裏付けるかの如く新宿や渋谷と言った「若者の集まる場所」での人出は前回の緊急事態宣言時と比べて10~20%増えていると言う。感染拡大の理由がここにあるならオリンピックと関係がある、とは言い切れない。しかも上記読売新聞記事にもある様に若者の感染が増えている、と言っても死亡したり重症化したり、と言ったケースが若者には少ないだけに口悪く言ってしまうと

「インフルエンザと同レベル」

程度に思われてしまっているのだろう。現にインフルエンザの感染が拡大しても日常生活に殆ど影響はない。そういう「意識の違い」に原因があるのではないか?

もっとも政府は最初から「死者を出さない」事を最優先に対処していた。一度出回ってしまったウイルスを完全駆除するのは困難だ。だから「感染しても回復出来る」前提の作戦を立てていたのだ。だが、マスゴミや野党は「ウイルスの完全駆除」前提の対策を求めているに等しい。感染しない努力は自助、共助、それでも感染してしまった場合の対応は公助、と言う住み分けを理解して周知させるのがマスコミの役目だった筈だが、連中はその仕事をしていない。そんな体たらくで政府を批判する資格はあると言えるだろうか?

そういう意味では政府の対策の意味を正しく伝えないマスコミにも感染拡大の責任の一端はあると言える。そしてそこにはオリンピックの開催云々はほぼ関係ない。我々はマスコミの報道を鵜呑みにするだけでなく、自助、共助は自ら行う必要がある事を認識して実践しなくてはならないのである。