ワクチン接種しても感染拡大しているシンガポールの謎

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※何があったシンガポール

シンガポールでのコロナ感染拡大が洒落にならないレベルになっている。ワクチン接種率が8割を越え、制限を解除した所、感染が拡大し、結局来年からワクチン未接種者の出社禁止などかなり極端な政策を採る事にしたらしい。どうしてそうなった?

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https://news.yahoo.co.jp/articles/27fce20f3bd80ed9017384b509b629a7bdcd52ed

コロナ感染拡大による制限を解除した途端に感染拡大となるのはシンガポール特有の現象ではなく、英国でも新規感染者が1日5万人にもなるなど

「安易な制限解除=感染拡大」

と疑われる事例は他でも起きている。日本も一時期に比べたら大分下火になった感はあるが、ちょっと油断すれば英国やシンガポール同様の事態になってもおかしくはない。

シンガポールでは8割以上、英国でも6割以上がワクチン接種を済ませているが、何故こうなったかを明らかにしなければなるまい。こういう事こそ専門家会議の出番だろう。しっかり仕事をして貰いたい。

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※その為の分科会。

単純に考えると

・ワクチンの効果がなかった
・ウイルスが変異してしまっている
・制限解除された行動に問題がある

等が考えられる。真っ先に疑われるのは「ワクチンの効果」だが、重症化、死亡化の割合は増えていない様なので「全くの無駄」と言う所までは言えまい。シンガポールの場合、記事にある措置は「医療崩壊を防ぐ為の措置」との事だが、ワクチン接種したにも関わらず感染する「ブレイクスルー感染」の割合も明らかにならないとハッキリした事は言えない。ワクチンの効果が接種する国の環境や接種する人種や民族によって差異が出るとでも言うのか?そういった要素があるならそれはそれで問題だが、それを明らかにするにはまた一から調査しなくてはならなくなり、まさに「振り出しに戻る」様なものだ。何処まで質が悪いんだ?このウイルス?

シンガポールで感染拡大しているのは「Δ株」と言われている。ファイザーやモデルナのワクチンはΔ株にも「有効」とされていた筈だが、一部変異して例えば「Δ'」とでも言うべき状態となり、その僅かな差がワクチンの有効性の有無の差に繋がっているのだろうか?

ワクチンの有効性と感染の有無との因果関係は明らかになっていないものの、結果から見れば

「制限解除された行動に問題がある」

疑いは残る。例えばマスクをしなくなる、こまめな手洗いやうがいを止める、そういった行動が体内のワクチンの効果を下げてしまうのだろうか?で、あるなら例えワクチンを接種したとしてもこれまでの行動パターンは維持しなくてはならなくなる。幸い日本人には「ワクチンを接種したからもう大丈夫」と言わんばかりに一気に行動パターンをコロナ前のそれに戻す人は少ないだろうから日本では今の所感染が下火になっているのだろうか?分科会にはこの辺りも調べて貰いたいものだ。

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※それを忘れてはならない。

多くの人がワクチン接種を終えているが、ワクチンはそもそも「絶対の安全を保証するものではない」事は認識しなくてはならない。ワクチンを接種したからと言ってコロナ対策は終わりではない。それは政治がどうこうとは関係なしに自分で「自分の為に」やらなくてはならない。この様な海外の事例も参考にして先ずは「自助」から始めなくてはならないのである。