防空識別圏の攻防

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支那防空識別圏ADIZ)を一方的に設定し、国際的非難を浴びている。当然だろう。ADIZを設定するのは自由かも知れないが他国の領空に設定したのだから。国際的感覚から見れば非常識極まりない措置である。早速日米はじめ英豪、台湾や韓国までもが反発し、支那ADIZは認めないという点では一致している。既に自衛隊や米軍機が支那ADIZを通過しているが、実際に支那空軍のスクランブル(緊急発進)はなかったという。恐らく現状では運用が確立していないのだろう。

支那ADIZ設定は習近平を筆頭にした指導部の意向とも軍の独断とも言われるがいずれにしても尖閣諸島を範囲内にしている時点で尖閣の領有権主張の具体化及び制空権の制圧が狙いなのは間違いなかろう。尖閣問題で支那が嫌がらせを始めて1年以上経つが支那側から見て成果と呼べるものはない。故に習近平は結果(何らかの日本の譲歩)を要求され。こういう手段を考えて実行したのではないだろうか?また、韓国が管轄している離於島岩礁の為島ではない。)も支那ADIZに含み、且つ南シナ海にも設定するというからただ事では済まない。(離於島は実は日本のADIZ内)

間髪入れず日本を始め各国から非難された支那だが「日本はよくて何故我が国は駄目なのか。」「日本がADIZを撤回するのが先。その後日本が運用していた44年後に撤回を考えても良い。」など世迷い言のオンパレードでまるで火病を起こしたかの様に支那は逆ギレしている。問題の本質を何ら理解していない。
ADIZには実は国際法上の根拠はない。しかし他国領空は当然その国が管理するのが筋である。尖閣諸島は紛れもない日本領土なのだから、その上空の管理は当然日本がやる事だ。(但し日本領土であるが他国に不法占拠されている竹島北方領土は日本のADIZ外にある。)尖閣諸島支那の領土であるという妄想から脱却しない限り支那は自分達が非難される理由は理解出来まい。

各国が示した反発や懸念等からも如何に支那の侵略行為が国際的非難の対象なのかを再認識出来る。また同時に尖閣諸島が日本領土だという理解もされているのも認識出来る。米ウォールストリートジャーナル紙や英フィナンシャルタイムズ紙等も社説等で支那ADIZ設定を批判しているが、その中で尖閣諸島を日本領土と認めて論評している。当たり前だが、日本の主張は正しいのである。

各国が連携して支那に外交圧力を加えてADIZを撤回させるのが理想的だが、そう上手くはいくまい。日本としては米軍と連携して支那ADIZを運用させないようにすべきだろう。これでもまだ国防に危機感のない日本人がいるとしたら驚きだ。安倍首相は「領土領海領空は断固として守り抜く」と言ったが当然支持だし、そうでなくてはならない。
支那が何を騒ごうが、尖閣諸島自衛隊を配備しておくのが一番の抑止力になるだろう。尖閣諸島は現在無人島だが、だからこそ狙われるのではないだろうか?また、事ここに至っては堂々と世界に向けて「支那尖閣諸島を狙っているのは侵略行為である。」と表明すべきだ。
支那尖閣諸島を強奪されてからでは遅いのである。政治の仕事は他にもあるのは承知だが、現在進行の侵略に日本が曝されている現状を認識して政治家の先生方は国益の為仕事をして頂きたい。