優柔不断過ぎるぞ、オバマさん!

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緊迫するイラク情勢。国際テロ組織アルカーイダから分派したというISIL(イラク・レバントのイスラム国)がイラク国内に武力侵攻している。あたかも「味方でない者は敵」と言わんばかりに同じイスラム教徒のスンニ派や一般市民でも構わず攻撃する非常に危険な集団のようだ。

http://www.iza.ne.jp/smp/kiji/world/news/140113/wor14011311210003-s.html

首領はアブ・バグル・バグダディといい、アメリカ政府が1000万ドルの賞金を掛けた賞金首で「第二のビンラディン」とも言われているようだ。

これにはイランのロハニ大統領も記者会見で「イラクから正式に支援要請があれば、イランはテロリストと戦うためにあらゆる援助を行う準備がある」と述べ、イラクへの軍事的支援を示唆した。

一方で「イラクに軍隊を送ることが提起されたことはない」と述べたが、既に軍事支援に動いているとの情報もある。

周知のとおりアメリカとイランの仲は最悪だが、イランは対ISILでは「米国がイラクでテロ勢力に対する行動を取れば、(協力を)検討することができる」と語り、連携をも示唆している。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140614-00000103-jij-m_est

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※優柔不断過ぎる。

だが、当のアメリカの腰が重い。周辺海域に展開している空母「ジョージ・ブッシュ」の機動部隊が命令が下れば即座に行動できると言う。米CNNによると約30時間でイラク空爆を実施可能な海域に進出できるという。

しかしオバマ大統領の対応の遅さと曖昧さに、米国内でも批判が起きている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140614-00000586-san-n_ame

大統領は13日、ホワイトハウスで地上部隊を派遣しないこと以外具体策を何ら示さず、決定まで「数日を要する」と述べただけだった。

これには 共和党のベイナー下院議長は「下院と国防総省は、イラクの情勢悪化をホワイトハウスに警告してきた。だが、何もせず、イスラム過激組織が首都バグダッドへと迫っているときに、大統領は昼寝をしている」と痛烈に批判した。

 マケオン下院議員(共和党)は大統領の言葉をとらえ「ホワイトハウスには、何も決められずに、『あらゆる選択肢を検討している』と言う歴史がある」と皮肉った。

 マケイン上院議員(同)に至っては、「大統領は国家安全保障チームを一新すべきだ」とし、ライス大統領補佐官(国家安全保障問題担当)や、デンプシー統合参謀本部議長らの辞任を要求。過激派組織の脅威増大は「イラクから米軍が撤退した代償であり、大統領はアフガニスタンでも同じ破滅的な過ちを犯そうとしている」と非難した。

同様に、ウォールストリート・ジャーナル紙は「(大統領就任から)5年以上がたち、われわれはこの大統領に指導力、戦略的な望みを期待すべきではないということを知るようになった」と批判している。

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※日本にも独自の抑止力強化は必須。

オバマ外交は明らかな失敗だと言えるだろう。アメリカがイラクから撤退し、また「世界の警察官」の役目を辞めてしまった結果、シリアの内戦は泥沼化して収拾の目処もなく、ロシアはウクライナ領のクリミア半島を侵略、支那は増長して自らの侵略覇権中華帝国主義を拡張した。それらは皆アメリカが助長したに等しい。オバマの責任は重大である。

これでは幾ら日米安保だと言った所で同盟国のアメリカにどう頼れと言うのか?憲法9条の精神論で何とかなるなら誰も苦労はしない。そうでないと言うなら現在シリアやウクライナイラクベトナム、フィリピンで起きている事は一体何か?彼等に日本の憲法9条の精神を説いて理解させたら戦火が止まるとでも言うのか?こういった武力紛争は明日日本で起きても不思議ではない。支那戦闘機の異常接近事件を見れば明らかだ。それ程アメリカが「世界の警察官」を辞めた意味は深刻なのだ。

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※だから「積極的平和主義」に意味がある。

…最早選択の余地はない。日本は自分達で自国を守るしかない。その為の憲法9条の改正は必須だし、自分達だけ「憲法9条」の殻に閉じこもっているのは他人の不幸を対岸の火事の如く傍観しているに等しいのではないか?それでいいのか日本は?

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