ヒーローと集団的自衛権


この議員のこのツイートには呆れてしまう。…尤もこれに限った話ではないのだが…

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※例えがくだらなさすぎる。

そもそも何故アンパンマンやら仮面ライダーを引き合いに出して説明するのかその意味からして不明だ。国民を愚弄しているのだろうか?真意は不明だが、この議員ならそういう事も十分に有り得ると言える。

それ以前にアンパンマンだろうが仮面ライダーだろうがヒーローが闘う理由を正当化するなら集団的自衛権云々より現実的にはこの条文が根拠になると言えるだろう。

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刑法36条の「正当防衛」である。ここでは「自己または他人の権利を防衛するため」と守るべき権利の性質が明記されている。条文を素直に読めば「自身に危害が及ばなくてもその危害に瀕している他人を防衛するための防衛行為は許される」と言う事は容易に理解できるはずだ。

実際「仮面ライダー」の作中でもショッカーは毒ガスによる無差別大量殺人計画貯水池に毒物を混入させようとしたりしていた。これらは明らかに仮面ライダーだけを狙ったものではない。しかし仮面ライダーはそれによる一般人への被害を防ぐべくショッカーや怪人と闘ったのであり、それについては正当防衛に該当すると言える。ただし、ライダーキックで怪人を葬り去るのは過剰防衛になる可能性大ではあるが。(参考:空想法律読本1)

また「ウルトラマン」で元人間で自身の救助をしなかった人類に復讐にやって来た怪獣ジャミラも同様である。ジャミラウルトラマンを攻撃するために地球に来たのではない。それでもジャミラに狙われた各国首脳の生命を守るべくウルトラマンジャミラと闘う…

と、言う訳で集団的自衛権行使云々でヒーローを引き合いに出す事自体が問題なのだが、そう簡単に片付けてしまうと面白くないので小西流解釈でヒーローに無理矢理集団的自衛権云々を適用するとこうなる。

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上の画像は「ウルトラマンタロウ」よりウルトラ6兄弟VS宇宙人の1シーンだが、この画像では明らかに攻撃対象外のゾフィーウルトラマン小西流解釈では戦闘に参加できない事になる。…だったら一体何しに出てきたんだ?と言う話になる。

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仮面ライダー1号2号はしばしば同時に登場したが、上記の画像の様なケースで小西流解釈ではショッカーからすればまず一人を集中的に攻撃すれば良いと言うことになる。例えばライダー1号をまず袋叩きにすれば2号は攻撃を受けていない以上1号を救援することが出来ず見殺しにするしかない…って事になるが、誰もそんなヒーローは見たくないだろう…

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お次は「流星人間ゾーン」より。この番組では作中主人公ゾーンのピンチにその弟や妹の要請でゴジラが駆け付けて…なんて展開が何度かあったが、小西流解釈ではそんな事は御法度になる。そもそもこの番組のウリの一つが「主人公ゾーンと共に闘う正義の怪獣ゴジラの存在だったので敵がわざわざゴジラを攻撃しに行かない限りゴジラの出番はなく、番組のウリがなくなる…

…そもそも先に挙げた様に正当防衛では「他人の権利を防衛するため」の防衛行為は許されるのに国家が他国の権利を防衛出来ない、と言う理屈の方がおかしいのではないだろうか?また今回の安保法制の法案は「戦争をする為の」法案ではなく「(相手国に)戦争をさせない為の」法案である。どうも反対派はそこを理解していないか誤解していると言えるだろう。

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※戦争をする為ではなく戦争をさせない為の法案。

…根本的にはそういう連中が安倍首相に貼っているレッテルがそもそもの原因なのだが、これら反日左翼連中はそこからして理解していない。小西洋之は論外としても先ずは先入観を廃して客観的に見直してみてはどうか?そうすれば今回の法案の意味は理解できる筈である。