無意味な共産党の反対

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※また一つ、目立たなくても「大きな仕事」をしていた、と言う事だ。

安倍首相がまた一つ「戦後処理」を終わらせてくれた。

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戦前日本が統治していた「外地」と呼ばれた地域での決算が実は未だに終わっていなかったのだが、5日に衆議院決算行政監視委員会でその決算が承認された。参議院では既に承認されているので、これで漸く「会計上の戦後処理」が終了する事になる。
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※これだけの予算の決着が70年以上付いていなかった。

今回承認された「旧外地特別会計」とは戦前に日本が統治していた「朝鮮」「台湾」「樺太」「関東州」「南洋」の5地域の運営などのために設けられたもので、計10特会ある。終戦に伴ってこれらの特別会計は廃止されたのだが、戦後の混乱で決算資料が紛失し、昭和19、20年分が承認できない状態が続いていた。だが、政府が2015年、日銀に残っていた記録などを基に復元していたのだと言う。膨大な時間はかかったが、これも一つの「区切り」と言っても良さそうだ。大々的に報じられる内容のニュースではないが、安倍首相は目立たなくても未だに残っていた「戦後処理」を確実に片付けているのである。

その決算の内容は、

特別会計の剰余金・積立金約7億8000万円を15年度の一般会計に繰り入れる」

と言うのが主な内容だ。「意見の対立」が起こりにくい案件にも思えるが、意外にも

「全会一致で承認された」

とはならなかった。…共産党が反対した為である。
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※当然処理しなければならない。

しかも「反対した理由」と言うのが「常識的な思考回路」では到底理解出来ないものであった。

「日本の植民地支配を推進した決算は認められない」

と言うのがその理由である。
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財務省の資料より。

河野太郎議員のブログそれぞれの特別会計について説明があるので詳しくはそちらを御参照頂ければこの特別会計について理解をする事は容易いであろうが、この特別会計の財源の多くが「租税収入」や「官製事業の収入」だったりするのである。つまり「外地で『搾取』して得た歳入」でないのは明白で、今回の承認は

「戦前の日本は外地での統治もキチンと法に則って行っていました」

と言う「公的な財政面での『御墨付き』」を国会が与えた、と言う意味もあるだろう。特に朝鮮半島では簡易生命保険及び郵便年金事業について、独立した事業会計まで立ち上げていた。最終的な簡易保険は900万件を超え、保険金額は20億円に達したと言うが、それらは「公金」として扱われたものである。だから国会で審議・承認の対象になっていたのだが、それを「植民地支配して搾取した結果」と言うのだろうか?

…そうでないなら共産党の反対理由は

「根底から間違っている」

としか言い様がない。そんな出鱈目を信じる姿は「哀れ」としか思えないが、その決算を認めないで共産党はどうするつもりだったのか?特別会計の剰余金・積立金約7億8000万円を『日本の植民地支配の証拠』」とでも言いたいのだろうか?この決算を承認したからと言って「日韓併合条約によって日本が朝鮮半島が『統治』していた事実」が消えてなくなる訳でもない。そもそも「反対する意味」からして「ない」のである。
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※反対して何がしたかった?

つまりは「反対の為の反対」の域を出ないものでしかない、と言えるが、この案件は政局に大きな影響を与える性質の案件ではない。それを見越してそうしているのであれば共産党も随分国会を「舐めている」と言えるだろう。それ以前に歴史認識そのものからし共産党は間違っている。言論の自由」「表現の自由」と言っても「嘘出鱈目を撒き散らす自由」など存在しない。共産党はまずは正しい歴史的事実を認識するべきだ。
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共産党はまずは正しく歴史を学ぶことだ。