大甘韓国外交

※韓国メディアが思う程事態は甘くない。
 
日本が韓国に課した「輸出管理体制強化」に関する協議が行われる。韓国メディアは以下の記事の様に
 
「日本の措置解除への第一歩」
 
と言う期待を抱いている模様だが、その見通しはハッキリ言って「甘い」。
 
措置の解除云々以前の問題として、韓国側はこの問題の本質が未だに理解出来ていない、と言う事をs自ら証明した、と言う結果しか生まない。
 
 
韓国側は概ねこの一件に関して
 
「韓国がGSOMIA破棄を凍結→輸出管理体制強化に関する協議→日本が措置解除」
 
と言う筋書きを前提にしているが、韓国の「GSOMIA破棄凍結」と日本の「輸出管理体制強化措置解除」は引き換えではない。韓国の「GSOMIA破棄凍結」と引き換えなのは「輸出管理体制強化に関する協議開催」であって、日本は律儀にその約束を果たしただけだ。そもそも「GSOMIA破棄凍結」と「措置解除」が引き換えでない以上、協議を行っても「韓国側が望む成果」が出るとは限らない。否、それどころか「何も進展はない」と言う結果に終わる可能性の方が圧倒的に高い。
 
※韓国側から納得ある説明はない。
 
日本としては「輸出管理体制強化」踏み出した理由として
 
・韓国の戦略物資の管理体制に疑問を持っている
・韓国側がそれに関する協議に応じない
 
事挙げている。韓国が措置解除を求めるならば
 
「日本側の疑念を払拭するだけの回答」
 
を用意する事が最低条件となるが、その為に何をしたのか?未だに謎のままだ。相手が求める回答を用意せず、「無関係」と明言している話を手土産に持ってきた所でどうして相手が「それを呑む」と考えられるのだろうか?この時点で円満に解決するなど到底期待は出来ない。
 
※交渉のイロハも知らないのか?
 
またt、韓国が公表していないだけで、「それなりの回答」をサプライズで用意している可能性もある、と言う人もいるだろう。確かにその可能性は数字はさておき、否定はしないが、それがあったとしても
 
「本当にそれが実行されるのか?」
 
と言う保証の有無がまたもや「別問題」として立ちはだかる。
 
※これにも韓国側の回答はない。
 
「韓国は『国際法』や『国と国との約束』を守らない」
 
安倍首相を筆頭に日本の要人が口を揃えて言ってきた事だ。もう既にそう言う認識が政権与党どころか一般の国民にまで浸透している状況だ。しかも
 
「韓国に譲歩してまで関係改善を急ぐ必要はない」
 
と言う回答が67%にまで達した、と言う報道は韓国側も認識している。今ここで日本側が下手な妥協をすれば安倍首相と言えども政権運営は安泰ではなくなる。だから「妥協」などあり得ないし、本当に日本が「措置解除」するとしてもそれは
 
「韓国側が日本の納得出来る具体的な対応を打ち出し、それが実行される事を確認してから」
 
となるのは必定だ。従って今回韓国側が如何なる腹案持って来ようが、それを検証するのに月内の日韓首脳会談まで間に合う訳がない。だから今回の協議で「急転直下解決」など期待出来る筈もないのだ。
 
※「韓国への対応」も同様だ。
 
従ってこの協議、「お互いの立場を主張する」だけで終わる公算が高い。韓国が得られる「成果」はせいぜい「協議の継続」が関の山であろう。日本側からすればこの協議、最初の一回で
 
「協議決裂、終了」
 
でも構わないのだ。そういう意味ではそもそも「対等な立場の協議」とは言い難い。韓国側はそれを認識した上で協議に臨むべきである。おっと、最後に言い忘れていたが、協議で何らかの進展があったとしても、「虚偽発表」や「申し合わせ以上の発表」などしようものならその「成果」一瞬で水泡と化す。
 
「日本に全面降伏」
 
それがこの状況下では韓国にとっては「ベストな選択」である。