ウイルス禍に無頓着だと起こる悲劇

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※ただの風邪な訳がない。

この所、ブラジルでのコロナウイルスの感染が急拡大していると言う。感染者は1日2万人ペースと言われ、あっという間にアメリカに次ぐ世界2位の感染者数となってしまった。1日で日本のこれまでの感染者数を上回ってしまっているのだから実に恐ろしいが、原因は大統領がこの状況に無頓着である事が主な原因らしい。

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https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200523-00000068-kyodonews-int

ブラジルの大統領ボルソナロはこのコロナウイルス禍を「ただの風邪」呼ばわりするなど無頓着な姿勢を貫いている。また、担当大臣でいる保健省も大臣が相次いで更迭されるなど、対策そのものが機能しているとは言い難い状況の模様だ。

そもそもこの御仁の場合、「コロナ対策より経済優先」と言う持論があるらしく、現実を顧みず理想ばかり追った結果がブラジルの惨状なのだろう。日本にも似た様な事を言っているのがいるが、そんなのを政治家にするとコロナ禍に限らず最後はそんなのを選んだ一般国民に災いは跳ね返る。日本は「悪夢の民主党政権」でそれを学んでいる筈だ。そんな奴の上辺だけの言葉に騙されてはならない。

「地球の反対側のブラジルの事だから日本には関係ない」

なんて思ってはならない。このウイルスは瞬く間に地球全体に拡散した。ブラジルで変異したウイルスが経済活動を再開した矢先に世界中に襲い掛かる可能性だってある。日本では緊急事態宣言の解除が目前だが、これは「安全宣言」ではない。他国の動向も注視しながらでなければ第二波にやられるものだと認識しておかなくてはならない。「グローバル化」の代償であろう。

政治家で最も問題なのは「理想を優先して現実を顧みない」事である。そこには政治信条の左右は関係ない。ブラジルの惨状を反面教師にして我々は政治家を慎重に選ばなくてはならないのである。日本の場合は「左に傾いた」政治家を選ばなければ先ず間違いないが、政治家の言動には絶えず注視しなくてはならない。それが「主権者たる国民による権力の監視」なのである。