安倍首相が明確にした日本の立ち位置

※緊急事態宣言が解除されても油断は禁物。
 
コロナウイルス禍が原因の緊急事態宣言は予定より早く解除された。他国の様に「強制力のある措置」は一切出来ず、また、対策を可能にする法体系は悉く「後出しじゃんけん」だったにも関わらず、「医療崩壊回避」「感染爆発阻止」「低死亡率」で此処まで乗り切る事が出来た。「政府の対策が良かった」と言うより「これまで培ってきた高レベルの医療体制」や「民度の高さ」があってこそであろう。
 
とは言え、油断は禁物でそもそも「緊急事態宣言解除=安全宣言」ではない。勘違いして即座に「緊急事態宣言前の状態」に生活様式を一気に戻すと韓国やドイツの二の舞となって「再び緊急事態宣言」なんて笑えない事態に陥る危険は常に付きまとう。此処まで感染する事なく乗り切ったのにそれでこの期に及んで自分がコロナに感染でもしようものなら目も当てられない。「此処からの2週間」が本当の意味での「正念場」であり、繰り返しになるが「油断は禁物」なのである。
 
さて、本題、その「緊急事態宣言解除」を表明した安倍首相の記者会見で
 
今、米国と支那がウイルスなどをめぐり激しく対立している。日本はどっち側につくでしょうか?」
 
と言う「ド直球な質問」がなされたらしい。質問したのは米ウォール・ストリート・ジャーナル記者だと言う。一見「敢えて聞くまでもない愚問」にも思えるのだが…?
 
 
この質問に安倍首相は以下の様に答えた。
 
「現在、米国と中国の間で、新型コロナウイルスの発生源をめぐり、激しく議論が行われている。日本の立場は『ウイルスが中国から世界に広がった』のは事実だと考えている。今後の日本の役割は、今回のようなパンデミックが起こったとき、『世界がどう行動すべきか』について提示していくことだ。こういうときは、世界中が協力しなければならない」

「ただ、日本の外交・安全保障の基本的立場としては、米国は日本にとって唯一の同盟国である。『自由と民主主義』『基本的人権』『法の支配』という基本的価値を共有している。日本は米国と協力しながら、さまざまな国際的な課題に取り組んでいきたい」

「中国も、世界において極めて経済的にも重要な国であり、プレーヤーだ。それにふさわしい責任も果たしていただきたい。国際社会は『日本と中国がそれぞれ、地域や世界の平和や安定、繁栄に責任ある対応を取っていくこと』を期待している。中国がそういう対応を取ってくれることを期待したいと思っている」
 
ポイントは
 
・「ウイルスは支那から世界に拡散したと認識している」と明言
・改めて「日本にとってアメリカは『唯一の同盟国』」と明言
・言葉の裏を返すと支那とは「自由と民主主義」「基本的人権」「法の支配」と言う価値観を「共有していない」と表明。
支那に「立場に見合った責任を果たす」様に要求
 
と言った所であろうか。誰がどう見ても「アメリカに味方する」宣言したとしか受け取れないが、それは「当然かつ必然の回答」である事は論を待たない。
 
 
※同時に日本国民の総意でもある。
 
ウォール・ストリート・ジャーナルの記者が何故こんな質問したのか?と言う疑問が真っ先に沸いてくる。安倍首相とトランプ大統領の親密ぶりは今更言うまでもない。ジャーナリストであれば「常識」の範疇であろう。それを踏まえていれば「安倍首相が『アメリカ』と回答する」事は「賭けの対象にならない」程明白である。
 
では何故その様な回答しか「想定出来ない」質問を「敢えて」したのか?と言う事になるが、例えば「習近平国賓招待」なんてこの期に及んで言っている様を見たのでは例えジャーナリストでも「自分で取材して見聞きした事」が信じられなくなってしまったのではないのだろうか?在日外国人ジャーナリストが
 
「安倍首相はこの期に及んで支那との友好関係を推進しようとしているのではないか?」
 
と言う疑念を抱いているのだとすればその様な疑念を抱かせる原因の一つに「マスゴミの報道姿勢」が挙げられる事は十分に考えられるだろう。
 
※だからと言って社益を優先しての世論誘導は許されない。
 
この安倍首相の発言、「報じなかった」メディア幾つかあるらしい。名指しこそされていないが、何処のクソメディアそうなのかは調べるまでもなく想定出来る。質問の是非はさておき、少なくともそれに対する安倍首相の回答は
 
「『ウイルス関連がきっかけのアメリカと支那の対立』に対する日本政府の立場表明」
 
と言う非常に重要な意味を持つものである。これを「報じない」と言うのは「その意味を理解出来ない」低レベルなのか、「日本がアメリカに味方するのがそのメディアにとって『都合が悪い』」かでしかない。
 
前者であれば「当該メディアとしての思想信条」以前の問題として「ジャーナリズム能力の欠如」を自ら証明しているに等しい。「ここは支那に味方するべき」と、考えるのは自由だが、それなら「何故そうなのか」と言う論拠を明確にして主張すれば良いだけの話だ。それをせずに安倍首相の発言を隠蔽して自らの主張だけを述べるのは「ジャーナリズム」では断じてない。それは「情報操作」と言うべきであろう。
 
後者であっても話は同じで、「何故アメリカではなく支那に味方するべきなのか」を明確に出来なければその主張に意味はない。言うだけならタダだが、メディアが「社会の公器」だと言うならその主張が大なり小なり世論に影響を与える以上、「その様に考える根拠」がなければならないし、それを明確にするのが「社会の公器」たる「当然の義務」でもある。義務を果たさずに権利ばかり主張するのは見苦しい事この上ないが、それをやっているのが「日本のマスゴミ」なのである。こんな奴等に偉そうにモノを言う資格などない。
 
※だって「社会の公器」たる責任を果たしてないのだから。
 
マスゴミ共がやっている事は「権力の監視」でも何でもない。単なる「反政府運動の煽動」であって、連中の行っている「情報発信」とは「情報操作」と言うのがその本質だ。そしてそれが「在日外国人ジャーナリストをも惑わせる」レベルだと言うなら
 
マスゴミは『社会の公器』ではなく『社会の癌細胞』」
 
そのものである。
 
最近大騒ぎとなっている元検事長の賭け麻雀問題でも
 
 
と、マスゴミフェイクニュースを当たり前の様に流して無責任を決め込んでいる。この様なマスゴミの存在はコロナウイルス同様「百害あって一利なし」である。奴等もウイルス同様に駆除しなくては日本の健全化など到底望めない。
 
いずれにしてもこのウォール・ストリート・ジャーナル記者の質問は結果的に日本の病巣を明らかにしたものだと言える。結果論ではあるが、それはそれである意味「的確な質問」であり、「重要な回答」を引き出した秀逸なものであったとも見る事出来るのである。