G7に対する支那の遠吠え
G7伊勢志摩サミット首脳宣言では、南シナ海問題についても言及がなされた。当の支那は事前に議題にしないよう牽制していたが、無視された形になった。
※G7首脳宣言の要旨。
http://www.sankei.com/smp/world/news/160527/wor1605270038-s1.html
※所詮は遠吠えレベル…
勿論支那の面目は丸潰れなのでそれが大いに気に入らないのであろう。副報道局長の華春瑩は
「日本とG7のやり方に強烈な不満を表明する」
「サミットを主催し、南シナ海問題をあおり立て、緊張を高めた」
「先進国が経済について話し合う場というサミットの性格にそぐわない」
「客観的で公正な立場に基づき、無責任な言論をやめ、地域の平和と安定に資するよう望む」
「(南シナ海は)完全に主権の範囲内だ」
「個別の国が『航行の自由』を掲げて中国の顔に泥を塗るのには断固として反対する」
等と独自の見解を連発していた。外相の王毅も同様の認識を示していたのでそれらは支那の公式見解と見て差し支えあるまい。
※その前に先ずは法規範を遵守する精神を身に付けよう、王毅君。
…とは言え支那が「強烈な不満」と口にする事象はそれが「正しい事」の証左でもある。そもそも「サミットは経済問題を話し合う場」だなんて部外者の支那風情に言及される筋合いなど皆無だし、「客観的で公正な立場」とは即ち「法に基づく」立場である。そういう立場での言論がどう「無責任」なのか?それこそが「地域の平和と安定に資する」事である。故に法に基づけば南シナ海に支那の主権などは微塵もない。公海である以上、「航行の自由」は当然存在し、支那の顔に泥を塗っているのはそれを擁護するG7ではなく、意味不明の独自の主張をしている支那自身である。それすら理解出来ないのではお里が知れている。
※サミットでは安倍首相のリーダーシップが発揮されたと言えるだろう。
サミットの場で安倍首相は南シナ海での支那の横暴については物的証拠を提示した様子なのだ。これで「日本との2国間会談では厳しい対中認識を共有するが、複数の国が同席する場ではとたんに消極的になる」欧州各国が
「力による現状変更や規範の無視は許されない」
と、安倍首相に同調したと言う。更には
「G7は共通の価値観を有する国際ルールの擁護者だ」
「海洋の安全保障や力による現状変更への反対には、明白で厳しい姿勢で臨むべきだ」
と、述べる首脳までいたと言う。全くその通りでG7では
「自由」「法の支配」
が共有する価値観である。これに一々不満を述べる支那なんぞは「自由のない非法治国家」でしかない。文句を言う口があるならば南シナ海問題を国際法に基づいて正当性を主張してみればいいだけの話だ。…まぁ逃げている様では話にならないだろうが。
※逃げても「法の支配」から逃れられる訳ではないだろうに。
※安倍首相は常に「法の支配」を重視している。
安倍首相は2年前にシンガポールで開かれたアジア安全保障会議の場でも
・国家が主張するときには国際法に基づいて行う
・自らの主張を通すために力や威圧を用いない
・紛争は司法手続きを含む平和的手段を追求すべきだ
と言う三原則を明言している。それは一貫した安倍外交の基本であり、そうであるからこそ多くの国の賛同と成果を得られているのである。
…勿論それでも「完璧」など最初から存在しない。安倍首相と言えど例外ではないだろう。だが、「国際法に基づいて主張が出来ない」支那の主張が「出鱈目」の類いでしかない事だけは間違いない。そして支那包囲網は確実にその効果を発揮しているのだろう。支那の反応がそれを如実に示している。
※G7は「自由」「法の支配」を共有する。だから支那は永遠に仲間入り出来ない。