今年のサミットの意味は大きい
※「支那を叩き潰す」と言う方針に間違いはない。
今年のサミットはアメリカでの開催予定だったがコロナ禍でそれどころではない。議長となる予定のトランプ大統領はサミットを9月以降へ延期する方針だと言う。それは致し方ないが、興味深いのはサミットに呼ぶゲスト国だ。
サミットでの議題やゲスト国の選定は議長権限なのだからトランプ大統領がどう考えようが自由だ。勿論「コロナ関連」も含まれるだろうし、トランプ大統領が「支那問題」を取り上げる事も十分に予想の範囲内であろう。トランプ大統領が今回のサミットに呼ぼうとしているのはロシア、オーストラリア、インド、そして韓国だと言う。
ロシアは一時「G8」として正式メンバーだったがクリミア半島併合を理由に排除された。トランプ大統領はそんなロシアの復帰を提案したが、流石にクリミア半島併合問題が解決していない以上他国の賛同は得られなかった。ゲスト国としてなら文句を言う筋合いではないが、状況が変わっていない以上、「G8」になる事はないだろう。
ロシアを呼ぶ意味は「支那問題での踏み絵」と言う観点から見れば興味深い。ロシアと支那の繋がりを断ち切る事が出来れば支那にとっては「外交上の大きな失点」となるが、「支那問題」であってもロシアを完全に「日米欧」サイドに引き込む事は困難であろう。かと言ってこの様な場で「支那の肩を持つ」真似もやりづらい。プーチンが上手く交わすであろう事は容易に予想出来るが、習近平にとってはプーチンの対応が予想しづらい為、大きなプレッシャーとなる可能性はある。…尤も同時にロシアを呼んだせいで「支那へのメッセージ」が弱まるリスクも抱え込む事にもなる。トランプ大統領の外交手腕が問われる事になるが、同時に安倍首相がどの様なサポートをするかも問われる事になるだろう。
韓国に関しても「支那問題での踏み絵」と言う意味が確実に付いて回る。「サミットに呼ばれた」からと言って喜んでいる場合ではない。文在寅の本音などとうに見透かされているが、敢えて呼ぶ以上、「その場で決断を迫られる」事は確実であろう。文在寅にプーチンの様な「強かさ」がある筈もないので「巧妙に乗り切る」芸当など期待しようがない。対応は「正に見物」である。