「外交の天才」なら自身でツケを払え文在寅


※本当に大阪城をバックに記念撮影するとは…

G20サミットが始まった。G20全体で共有すべき問題もあれば特定の参加国間のみの問題、と言うのもあるだろう。この様な多国間会議では各々の国が自国の国益懸けて様々な交渉を行う事になる。

そんな中で「疎外感」際立つのはやはり韓国であろう。文在寅の出迎えに安倍首相が出たが、二人の記念撮影は

※どこかぎこちない…

握手は時間にして僅か8秒、別れるまでにかかった時間は20秒余りだったと言う。トランプ大統領は訪米した文在寅とのサシでの首脳会談を2分で片付けたが、安倍首相はそれをも上回る対応を成し遂げた訳だ。文在寅の残り任期中にどれだけの国と首脳会談を行うのかは不明だが、文在寅にとって「他国首脳に最大級の塩対応をされた」事は確実であろう。

到着した瞬間から「ある意味インパクト絶大」だが、それもその筈、東アジアの安全保障問題で対立する「日米」にも、また「支那ロシア」にさえも

「事実上相手にされていない」

のだから尚更であろう。


※面子も立場もない。

これまで恒例だった「日米韓」3か国首脳会談は今年も見送られた。それどころか「開催するか否か」の話すら出なかったと言うからこの先も少なくとも文在寅大統領である限りは開催される事はないだろう。開催されるとしたら韓国の次期大統領が北朝鮮に毅然とした対応が出来て、かつ日米と完全に歩調を合わせられる、「アメリカか支那か」と言う踏み絵に迷う事なく「アメリカ」と断言出来る様な人物であった場合のみであろう。勿論「約束をキチンと守る」など「人間的に信用出来る」と言うのが大前提ではあるが。

韓国では「話にならない」と日米が新たなパートナーにしたのはインド。昨年から日米印3か国首脳会談行われる様になり、

「3カ国首脳は地域の平和と安定をより進め、様々な分野で協力関係を確実に成功させるために毎年会うことも決めた」(トランプ大統領)

「3カ国の協力関係はこの地域における安全保障と繁栄の礎石」(安倍首相)

「3カ国の協力を通じてインド太平洋地域における平和と安定を実現したい」(モディ首相)

完全に韓国は「日米印の眼中にない」事は明らかである。

プーチン習近平も、文在寅の扱いはぞんざいであった。

北朝鮮問題で日米と対立する支那ロシア、文在寅は各々首脳会談を行ったが、習近平訪韓要請があったにも関わらず北朝鮮を訪問した。恐らく習近平は韓国も北朝鮮も「自分と対等」だなんてこれっぽっちも思ってはいないだろうが、金正恩文在寅、どちらが習近平にとって「利用価値があるか?」と言う事になればやはり金正恩の方なのだろう。「南へ行かず、北へ行った」と言うのはその裏返しなのではないのだろうか?

ロシアのプーチン大統領に至っては文在寅との首脳会談に

「2時間遅刻」

したと言う。通常なら「欠礼にも程がある」レベルなのは間違いない。元々プーチンは会談に遅刻が多い事で有名で、「そうする事で『自分の方が上』と言う立場を示そうとしている」とも言われているが、今回その通りなら「2時間の遅刻」は多少は日程の都合、と言う理由はあるにしろ、「意図的」なものもそれなり以上に含まれていたものだと判断するよりない。だとすれば「プーチン文在寅どの様に見ているのか」は自明の事である。北朝鮮問題で北朝鮮融和的、とも言える支那ロシアは文在寅と「対北朝鮮の考え」は近い様にも思えるが、プーチン習近平も、

「韓国が自分達に味方しようがそうでなかろうが大局に影響はない」

と、考えているからその様な対応を文在寅にしたのだろう。ロシアにしろ、支那にしろ、韓国が

北朝鮮問題で自分達の考えの助けになる」

と考えているのであれば最初からこの様な対応はしない。プーチン習近平からも

文在寅は見下されている」

のだと受け止めて良いだろう。

※そして韓国はアメリカ怒りを買う事になる。

安倍首相は文在寅を「完全無視」だが、トランプ大統領G20後に韓国を訪問し、文在寅と首脳会談を行う予定だ。だが、それに合わせて反米デモ予定され、警備上の問題から警察は不許可としたが、裁判所が許可する、と言う事態となり、大統領府前までデモ行進が行われると言う。前回トランプ大統領訪韓した際にはトランプ大統領の車列にペットボトルを投げつける、と言う事件があった。今回同様の事件が起これば電話で懇願までして実現する「トランプ大統領訪韓」失敗に終わり、トランプ大統領の怒りを買う事になる。そうなると米韓関係も「過去最悪」となる事態も有り得るだけに文在寅の精神は「針の蓆」であろう。文在寅にとっても「本当に怖いのは敵より阿呆な味方」なのだろう。だが文在寅の場合、外交の失敗の殆どが「本人の愚劣な言動のため」だと断言出来るのである。そのツケは当然自身で払わなくてはならない。