予告を実行した北朝鮮
※これはガチンコ。
北朝鮮が2018年の「板門店宣言」に基づいて設立した「南北共同連絡事務所」を爆破した。韓国の脱北者団体が北朝鮮へ向けてバラ撒いたビラに北朝鮮が反発した結果である。13日の時点で金与正が爆破を予告していただけに「単なる脅し」で済まない事は確実で、これによって文在寅の「対北朝鮮外交」の「成果」とやらも文字通りの意味で「灰塵と化した」と言える。
※爆破の様子。
等と北朝鮮に対話を呼び掛けた が、北朝鮮からすれば文在寅など間違いなく「最早眼中にない」存在でしかなく、文在寅が幾ら対話を呼び掛けても北朝鮮応じる事はないだろう。これで文在寅は「唯一の外交成果」と呼べる代物を完全に失ったも同然だ。勿論残り任期中にそれを挽回する可能性は極めて低い、と言うか「限りなくゼロ」であろう。
北朝鮮がここまで態度を硬化させた理由は巷で言われている「韓国から撒かれたビラに『金正恩を侮辱する』内容が含まれていた」だけではあるまい。件のビラには「金正恩の母親が在日だった」と言う「北朝鮮でのタブー」が記されており、そのビラを見たり、その内容を拡散した北朝鮮住民は公開処刑されている、とも言われている。事実であれば異常な対応ではあるが、北朝鮮とは最初からそういう「異常な国」である。今更驚く様な事ではない。
※文在寅は更に地獄を味わう事になる。
北朝鮮がここで強気な姿勢を見せるのは「現状ではアメリカには韓国を防衛する余裕がない」と見ているからではないだろうか?コロナのせいでアメリカは他を省みる余裕など確かにないだろうし、アメリカの同盟国で最も関係がギクシャクしているのは韓国であろう。北朝鮮が予告した様に
「非武装地帯への進軍」
を行って在韓米軍が反応しなければ好機到来と見て北朝鮮は
「ソウルへの奇襲攻撃」
を行う腹積もりではないだろうか?
幾ら北朝鮮でも現状で韓国を完全占領するつもりで攻撃を仕掛けては国際社会全てを敵に回す事は理解しているだろう。だからソウルの韓国政府中枢部、例えば青瓦台を標的にした砲撃を不定期に行い、その停止と引き換えにアメリカと交渉し、有利な条件を引き出そう、と言う作戦は考えられるのではないだろうか?既に北朝鮮は韓国への小規模な軍事挑発を何度か行っている。そうする事でその時の韓国政府の対応や在韓米軍の動きを見極めていたのではないだろうか?その辺りの結論を北朝鮮なりに出したからこそ、現状を「本命の作戦」を実行する好機、と見ているのではないだろうか?勿論日本もこうなってしまうと無関係では済まない。常にコイツ等の動向には気を配り、注視しておかなくてはならないのである。