排除不可能な「日帝残滓」の外来語


※無駄な努力に励むつもりらしい。

韓国語にも「外来語」と言う概念はある。勿論日本語由来のものも存在する。半導体原料の輸出規制措置受けて韓国では「日本製品不買運動」と共に「日本由来の外来語を『日帝残滓』として排除」する運動も再燃しているらしい。だが、流石韓国、と言うべきか、それを伝える韓国メディアでさえ、

「それは不可能」

と認めているに等しい。…阿呆だ。


韓国語における「日本由来の外来語」としては「教育」「家族」「国民」の様に「日本語をそのまま使用」したものもあれば「もなか」「満タン」「無鉄砲」の様にその言葉韓国語読みにしただけのものもあると言う。

いずれにせよこれらの語源が日本にある、と言う点に変わりはなく、それらも「日帝残滓」として「排除」の対象になっていると言う。また京畿道教育庁が学校に書簡を送り、

「修学旅行、ファイティング、訓話などの単語は日本から来たので日帝残滓」

等と主張し、更に

「本人が考える日帝残滓の概念はどういうもので、それらはどうやって清算すべきか」

を生徒に考えさせようとしていたそうだが。「単語」「本人」「概念」「清算」全て「日本由来の外来語」だと言うから笑ってしまう。

※所詮は永続きはしない。

「日本由来の外来語」を排除するのに「日本由来の外来語を使用する」なんてギャグそのものだが、韓国で使われている「日本由来の外来語は」特に学校関係で多いと言う。「大学」「大学院」「神学」「宗教」「博士」「国語」「英語」「数学」「科学」「哲学」「物理」「歴史」「美術」「音楽」「体育」これら全てがそれに該当する。

何故かと言うと答えは簡単で日韓併合以前の李氏朝鮮大韓帝国では庶民の教育など全く顧みられていなかったからだ。小学校を見ても併合以前には100もなかったのが日本統治時代で4000余りに増えた。その際に持ち込まれたのである。

日本が自国語を持ち込んだ理由も簡単で

「それに該当する韓国語がなかった」

からである。記事も書いている通り、明治維新の頃には既に英和辞典が作られていたのだが、その時点で「日本になかった概念」も新たに言葉を作り出してそれを定着させた。「リバティー」を「自由」、「エコノミー」を「経済」としたのがその例だ。一方朝鮮は?と言うとその様な事はしていなかった。だから該当する言葉が最初から存在せず、「日本由来の外来語」に今でも頼っているのである。

日常生活でも全く違和感も拒否感もなく自然に使われている言葉まで「日帝残滓なので使うな」と言われてもそれを完全に排除する事は最早不可能に近い。この記事を書いている記者も、また文在寅も含め、韓国人ほぼ全員がそういう言葉を使って学校で学んでいる。元々なかった言葉を作り出して定着させるより元々あった言葉を他の言葉に置き換えて定着させる方が困難なのは明白だ。「日本由来の外来語」を「日帝残滓」として排除しよう、と言う運動の本質はそういう事なのだが果たして何処まで韓国人はそれを理解しているのか?

日本でも戦時中「英語は敵国語」として排除する動きがあった。その時の名残は野球関係の言葉などで今でも見る事は出来るが、「完全排除」には至っていない。良くも悪くも併存しているのが現状だ。そういう実例を見て何も感じない、学べないと言うのは「致命的」だと言えるし、また記事が指摘している通り、日本は江戸時代からそういう事をしてきたが、韓国でそういう事をしてきた実例はない。あるならこういう記事で真っ先に取り上げられる筈だが、そうでない時点でそれは明らかであろう。

そういう「差」がこの様な現実に繋がったのだ。韓国人はもう少し歴史を勉強しなければならないが、それをしてしまうと

「自分達の間違い」

を否応なく認識する事になる。それを意識しているからこそ真実に蓋をして意固地になっている、と言うのだから端から見れば「滑稽劇」でしかない。歴史の真実を受け入れるか、または「不可能に近い」事を敢えて行うか?韓国の「日帝残滓排除」問われているのはそういう選択肢である。