冗談ではないNHKの要望

スクランブル化すれば済む話だろうに。
 
16日にNHKの受信料制度の在り方等について総務省有識者会議分科会でNHK
 
「テレビを設置した際のNHKへの届け出義務化」
 
を要望し、また、未契約者や転居した際の住所等の個人情報を照会出来る制度の導入を要望したと言う。冗談ではない。
 
 
https://www.sankei.com/entertainments/news/201016/ent2010160007-n1.html

 

 


NHKに言わせると受信料契約の為等に各世帯を訪問する現状の方式では年間300億円近い人件費がかかると言う。それだけの経費を削減したい、と言う気持ちは判らないでもないが、こういう事を言う前にNHKはやるべき事があるんじゃないか?と言う事も出来るだろう。
NHKの言い分。
 
これらの問題点を解決するには「スクランブル化」が一番手っ取り早い。NHKの番組を見たい人が自分の意思で受信料契約をする制度にすれば取りっぱぐれもないし、「公平負担の原則」にも反しないし、無用なクレームやトラブルになる事もない。だが、NHKがそれを口にする事はない。理由はコイツ等も「既得権益」を手放したくはないからであろう。
 
民放であればスポンサーが存在し、番組にその意向が反映されるのは致し方ない部分はあるが、NHKの場合、実際に受信料として運営資金を出している国民の声が反映される事はない。要するにスポンサーからカネだけ取ってやりたい放題出来るのだからこんな境遇から自ら抜け出せる訳がない。そしてこの様な状況を今に至るまで放置していたのは政治の怠慢以外の何物でもない。放送法制定当時と現在では状況が全く異なる。時代の変化に合わせて法律を変えていくのは当然だが、それすらしなかった結果、NHKはこの様な組織になってしまい、「公共放送」と言う看板は名ばかりのものとなってしまったのだ。NHKの自浄も重要だが、それ以上に放送法を改正するのは国民に対する政治の責任である。
 
NHKもそういう愚を犯すのか?
 
NHKスクランブル化をしようとしないのはもう一つ、
 
「自分達の番組に自信がない」
 
からなのではないのだろうか?スクランブル化すればNHKの番組を見たい人だけが見られる仕組みになる。現状「NHKの番組が見たい」と思う理由は人それぞれだろうがその理由には間違いなく
 
NHKの番組に魅力があるかどうか」
 
と言う要素は入ってくる。スクランブル化した場合、NHKには民放以上のクオリティの番組が要求されるが(有料化されれば当然だろう)、それを作る自信がないのだろう。所詮既得権益の上に胡座をかいている様な連中とはその程度の存在でしかない。NHKはかつて「『タイトルありき』で誤説を平然と放送」する真似を仕出かしたが、その様な事をしているのでは視聴者がカネを払ってまでして見たい番組を作れるとは考え難い。
 
NHKはこのタイトルありきで誤説を平然と垂れ流した。
 
NHKは「スクランブル化に応じて公共放送の看板を維持するか」か「公共放送の看板を返上して民放と同列になるか」の選択肢しかないのではないだろうか?この様な「NHKを一方的に利する仕組み」が罷り通る事態はあってはならない。こういう時こそNHKのスポンサーたる国民が声を上げるべきではないだろうか?そしてマスゴミ既得権益を打破するのは政治の責任である。菅首相がそこにメスを入れる事を期待したい。