究極の選択を引き出した朝鮮日報のインタビュー

※それが出来るなら苦労はしない。
 
中々興味深い記事である。朝鮮日報内閣官房参与となった宮家邦彦氏にインタビュー。そして表題の指摘でしかも
 
「安倍政権の外交が成功したのは反対派を説得したから。文在寅もそれに倣え」
 
とまで言われているのだが、文在寅にそれは無理な相談。つまり事実上
 
文在寅は日本に勝てない」
 
と言う非情通告に等しいのだが。
 
https://news.yahoo.co.jp/articles/af5824601879a570d67d94f9f947eaa80fdf4bf8

 

 


事の是非云々は別にして、文在寅からすれば安倍前首相に倣う事、そして「反日派を説得」なんて敗北を認め、変節するのと変わりない。要するに屈辱とも言える内容を突き付けられたに等しいインタビューへの回答だったのである。宮家氏は「常に韓国を重視すべきと考える人間」と自らの立場を明らかにしているのでこの回答は
 
「良薬は口に苦し」
 
そのままだが、その意味が果たして文在寅に伝わるのだろうか?また、伝わったとしても己のプライドや意地を置いてまでそれを実行して韓国の国益に繋げる真似が出来るのだろうか?答えは恐らく「否」であろう。それが出来るならコイツは最初から韓国大統領にはなっていない。宮家氏の言う様な「反日派の説得」に乗り出せば「文在寅親日に路線転換」等と叩かれ、支持率が一気に低下。政権運営に支障をきたすのは目に見えている。宮家氏の主張が正論だとしても韓国においてはその正論や常識は「対日外交」においては一切通用しない。反日に凝り固まってそうなる様な教育システムまで作り上げた国なのだから当然であろう。そして文在寅自身もそれに骨の髄まで染まっており、奴の政治手法は「己の正義のみを追求する」だけなのだから尚更である。要するに「現状のまま勝ち目のない喧嘩を続ける」か「己の信念を曲げてでも国益を追求する」かの「究極の選択」突き付けられたに等しいのがこのインタビューでの回答だと言っても過言ではない。朝鮮日報もそこまでの回答は予測していなかったのか?恐らく宮家氏をその発言から政権内の「親韓派」と見てインタビューを敢行したのだろうが、望む様な回答は得られず、また同時に「親韓派」であっても韓国が望む様な回答は得られない、と言う現実を味わった事だろう。そういう意味では朝鮮日報にとっても「誤算」だと言えなくもない。
 
更に日韓議連額賀福志郎でさえ
 
「約束を守ることが政府の責任」
 
言及している。
従って韓国が望む様な回答を日本から引き出す事は「完全に不可能」であり、精々立憲民主党が政権を獲る、と言った妄想にすがるしかないのである。その現実を韓国はどう受け止めるのか?問題の核心はそこであり、それは既に何度も日本が言及してきた事だ。その現実を理解せずに己の主張ばかり言うのは子供の駄々と同レベルでしかないが、それが韓国では「外交の天才」がやる事なのだろう。日本からすれば「相手にする必要すらない」事は明白である。
 
客観的に見ればこのインタビューは韓国側のやるべき事をキチンと述べているのでインタビューそれ自体は大きな成果を上げたと言える。だが、その意味が韓国で理解される事がない事が問題なのである。いずれにしても日本が日韓関係において譲歩する可能性は皆無である事は韓国メディアと言えども否応なしに理解は出来たであろう。その対応も含めて「ボールは韓国側にある」のである。さて、文在寅はどう出るか?確実に言えるのは「どういう選択肢を選んでも自身の理想には決して辿り着けない」と言う事である。