アメリカの韓国へのワクチン提供の裏側

 

※昼食に出された「crab cake」は米俗語で「友達でもないのに纏わり付いてくる奴」と言う意味だとか?
 
先日の米韓首脳会談でアメリカは「韓国軍55万人分のワクチン提供」を表明した。そしてその詳細が決定したのだが、それは韓国が望んだ「ワクチンスワップ」ではなく「無償供与」で「55万人分→100万人分」と大幅に増えたものの、韓国熱望の「ファイザーまたはモデルナ製」ではなく「ヤンセン製」ワクチンなのだと言う。それに韓国メディアは以下の通り不満タラタラの模様だが。
 

 

 

ヤンセンワクチンはアメリカで緊急使用許可が出ているものの、極稀に血栓症を発症する人がいると言う。その為か、韓国ではヤンセンワクチンの接種は「30歳以上」と勧告していると言う。一方でアメリカでは接種年齢制限はないのだが。
 
同じワクチンでも国によって使用基準が異なるのは仕方ないのかも知れないが、いずれにしてもこれによってワクチン提供対象の韓国軍55万人の内、41万人は韓国の基準で接種対象から外れてしまう。それらを承知でバイデンがこの様な表明をしたのかは謎だが、結果的に文在寅の奴が「外交成果」と言う要素の一つは
 
「有名無実化」
 
したに等しい。
 
※それに気付かない文在寅
 
しかもバイデン自ら韓国軍へのワクチン提供は
 
「在韓米軍の為」
 
だと明言している。ワクチン提供は「アメリカの韓国への友情の証」では談じてないのだ。また、アメリカは韓国が提供されるワクチンを韓国軍が使用しない事に異議を唱えていない、と言うが、それは「タダでやるのだから韓国の好きにしろ」と言う意味ではなく
 
「韓国を泳がせてどうするのか見極める」
 
つもりなのではないのか?そもそもアメリカが在韓米軍にワクチンを接種出来ない、なんて事はないだろうし、既に対策は採られているものだと判断するのが賢明ではないか?つまり数は増やしたものの、韓国での制限は承知の上で敢えて提供し、文在寅の奴がそれを北朝鮮横流しでもしようものならその時
 
アメリカは韓国に『無慈悲な鉄槌』を下す」
 
狙いなのではないだろうか?文在寅ならそれ位の「裏切り行為」はやっても何ら不思議はないだろう。
 
そうでなくても記事にあるアメリカの対応を見るだけでもアメリカが文在寅をどの様に見ているかがよく判る。ワクチン提供に関する韓国の要望は悉く退けられ、単なる「在庫処分先」としか見られていない訳だ。同時にアメリカは韓国軍にワクチン接種させる事で米韓合同軍事演習を再開させ、北朝鮮に圧力をかける狙いがあった模様だが、文在寅としてはそれは避けたい事態だろう。このワクチンにはそういう「踏み絵」としての意味もあった訳だ。バイデンも中々腹黒い。
 
これによって文在寅は相当頭を抱える事態になったと言える。北朝鮮横流ししたくてもそれをやれば「100%の裏切り行為」でしかないし、北朝鮮以外の他国に援助、と言ってもそれでは自身が訪米した意味がなくなる。かと言ってそれだけの為に自国の基準を緩和すれば国民の反発は必至だ。しかも提供されるワクチンの多数が「今月末までの流通期限」だと言われているだけに自国で使い切る以外の選択肢は最初からないに等しい。考える時間すらないのが実情であると言えるだろう。勝手に悩んでいれば良いのだが。
 
バイデンが文在寅に出した昼食はクラブケーキだった。ハンバーガーだった菅首相と比べて「昼食の質で勝った」等と韓国メディアははしゃいでいたが、「crab cake」とはアメリカの俗語で
 
「友達でもないのに纏わり付いてくる奴」
 
と言う意味があるらしい。こういう背景を見るとそういう意味を込めてバイデンは敢えて文在寅の要望に応える様に見せかけてこの様な対応をしたのではないか?と言う説に信憑性が出てくる。韓国メディアは記事を書く前にそういう考察をしておくべきであったのではないだろうか?コイツ等の「底の浅さ」よく判ると言えるだろう。