日米韓首脳会談を開く狙い
※そもそも文在寅にサミットなんて勿体無いにも程がある。
サミットの場を利用して「日米韓」首脳会談の開催が調整されていると言うが、「日韓」首脳会談は準備されている様子はないらしい。先の米韓首脳会談が災いして文在寅にとってはそれすらも「苦痛」だろうが。
先の米韓首脳会談で「北朝鮮の人権問題」「台湾海峡の安全保障」について言及があった。日米首脳会談でもそれ以上に踏み込んだ表現で同様の言及があったのだから、直後の「日米韓」首脳会談テーマにならない訳がないし、それらの首脳会談での共同声明から後退する様な表現になる筈もない。米韓首脳会談での表現に支那北朝鮮は反発して、韓国は釈明に追われる形になったが、ここで日米韓首脳会談で同様の内容を確認した共同声明を出せば韓国の言い訳は一瞬で水泡帰し、文在寅の狙っている「レッドチーム入り」は遠退く一方である。ここで「日米韓」首脳会談を開く意味はそこにあるのだろう。文在寅としては「逃亡したい」様な状況ではあるが、ここで逃げれば以後韓国がサミットにゲストとして呼ばれる事も永遠になくなるだろう。そういう意味では文在寅にとっては「針の筵」に等しい3か国首脳会談だと言える。
勿論ここで米韓首脳会談の表現から後退した表現になどなる筈もなく、支那や北朝鮮からすれば「韓国は日米側に付いた」としか受け取られない。そして文在寅にそれを回避する選択肢もなく、現実は文在寅の理想からどんどん遠ざかる事になる。それを狙っての首脳会談ならバイデンの外交手腕も侮れない。日本も油断するとアメリカの良い様にコキ使われる事になりそうだ。同盟国とは言え、そういう意味での油断は日本も禁物である。
勿論こちら側に韓国が付いた所で「何の役に立つのか?」と言われれば答えはないし、敵に回っても然程の脅威にもならないのが実際の所だが、こうやって「韓国の選択肢を奪う」のが狙いならこれでも十分に意味があると言えるだろう。それが判っていても逃げられない文在寅としては本人の外交力がどうであれ、それを発揮する事は出来ないし、奴が退任してからも次期大統領が誰であれ、韓国の外交方針に楔を打ち込む事になる。「日米韓」首脳会談が開かれる、と言う事実それ自体が支那や北朝鮮からすれば「韓国を信用出来ない」理由になるのだ。文在寅の心境如何ばかりか?開催されるならその表現には要注目である。