意外だった徴用工判決の裏側は?

 

※「当然」の判決だが。
 
所謂徴用工問題に関連して自称元徴用工らが2015年に日本政府を相手に起こしていた訴訟、ソウル地裁は「原告の請求を『却下』」する判決を言い渡した。それだけを見れば至極当然の判決で、韓国司法にも「良心は残っていた」と言えるが、実際はそんな単純な問題では無さそうだ。
 

 

 

この「当たり前」の司法判断が出るまでにも相当の紆余曲折があった模様で、裁判そのものは2015年に提起されたものの、審理は進んでいなかった。そこで裁判所は判決期日を先に指定したのだが、それはまだしも、本来のその期日は6月11日だった。それが10日に前倒しされ、更に7日に変更となった。しかも7日の判決言い渡しは「当日になって通達された」と言うから異様な展開である。
 
しかも結果は「却下」であり、その理由は日本政府がこの件で最初から主張し続けている内容と基本的に変わらない。原告連中は即座に控訴するとの事なので、このまま判決が確定する訳ではないが、先に大法院での真逆の内容の判決が存在している以上、司法の常識からすればこういう判決を出すには勇気がいる。しかもこの判決では先の大法院判決を根拠にした強制執行についても懸念を表明していると言う。何があった韓国司法?
 
※こういうやり取りも判決には考慮された模様だ。
 
文在寅も参加するサミットは6月11日からだ。日韓首脳会談の可能性はないに等しいとは言え、「日米韓」首脳会談は開催がアメリカ主導で調整されていると言う。こちらは韓国としても参加しない訳にはいかない故、その直前のタイミングで大法院判決を踏襲する判決を出そうものなら会談が行われても雰囲気は間違いなく韓国のせいでぶち壊しになるし、堂々と国際法違反の判決を出した直後に文在寅がサミットに参加するのはブラックジョーク同然となる。それ故原告が控訴する事を前提に地裁レベルなら、と言う事でこの様な判決を敢えて出して日本の反発や国際的な恥を回避しようとしたか?それとも先の大法院判決を根拠にした強制執行を「困惑している」と言った文在寅を忖度したのか?もっと言えば文在寅の奴が裁判に裏で介入してこの結果になったのか?そういう可能性を疑わない限りこの判決には説明が付かないだろう。
 
※何をやった?
 
訴訟を却下した、と言う事実だけは評価出来てもそれは「韓国司法の良心」とは言えない代物でしかなかった、と言う事だ。目前の困難はそれで一定の回避は出来ても仮に裁判官の「文在寅への忖度」や「文在寅の司法介入」が後で明らかになった場合、後でより大きなスキャンダルを抱え込む事になり、発覚すれば韓国の司法の信頼は崩壊する。そこまで考えて行動したのかは不明だが、もしそういう事でのこの判決なら「短絡的」思考に基づくものだと言うよりない。
 
どの道韓国に「法治」や「良心」なんぞを期待してはならない。そんなものは最初から存在しない。所詮は形だけは同じでも本質は控訴審以降に出てくる。この一件、まだ終わりではないのだから。