過度な期待は禁物の韓国次期大統領

 

※どの道次の選挙は「反文在寅」。
 
来年の大統領選に向けて韓国の政界は騒がしい。韓国の大統領には再選が認められていない為、与党も大統領候補選びに奔走する事になる。野党側は当然の如く「反文在寅」候補を擁立するのは目に見えているが、一歩の与党も有力候補は「反文在寅」と、文在寅としてはどっちに転んでも自身の政策を継続してくれる展開にはならなさそうだ。…こんな阿呆の政策を継続しよう、なんて考える事自体が既に「奇特の域」なのだが。
 

 

 


※野党系最有力の尹錫悦。
 
現在野党系最有力、とされているのが前検事総長の尹錫悦。検事総長時代に文在寅政権と対立してきた経緯や「政治家出身ではない」と言う点で人気があるらしい。が、この者に大統領になられては困る勢力がいるのか、本人や家族も関わる疑惑が記された真偽不明な文書が出回り、そのせいか最新の世論調査では支持率がかなり下落した模様だ。それでも与党最有力候補の李在明を10ポイント近く上回っているのだが。
 
※この李在明が大統領になっても文在寅はブタ箱行きになる?
 
与党系の最有力候補、とされているのが李在明。現在はソウル周辺の京畿道の知事である。コイツは反日家としても有名で、コイツが次期大統領なら対日外交においてのみは間違いなく文在寅の路線を継続してくれる。元々この国で政治家を目指すなら「反日」でなければならないのでそこを気にしても仕方ないが、一方でコイツは与党系でありながら文在寅とは距離がある、とされ、文在寅への厳しさは尹錫悦や野党系からの出馬が取り沙汰されている崔在亨、コイツは監査院長を辞職して大統領選に臨むが、そう言った野党連中より上、と言う分析まであるらしい。
 
従って文在寅支持層としては与党系候補がコイツになるのを避けたい、と言う思惑があるらしいが、前首相の李楽淵では現状支持率では勝負になっていない。野党系も野党系で先述の2名加えて野党「国民の力」の党首である李俊錫の動向もあり、単純に事前投票の結果で統一候補を立てても支持者の動向が読み切れず、中々カオスな状況になっているとも言える。
 
だがどの様な結果になろうが、当選するのがこれまでに出てきた連中であるなら「退任後の文在寅は安泰ではない」事だけは確かな様だ。韓国では新政権が前政権の不正を追及するのはお約束だ。支持率で好調なスタートダッシュを決めるにはそれが一番手っ取り早いからだ。文在寅の失政が積もればそれだけ奴の不正を追及する事で自分の支持率は上げられる。これは与党も野党も同様で、李在明が当選した場合でも文在寅との距離などの理由でそうなる可能性は十分にあるのだ。退任した韓国大統領が悉くムショ行きになるのはその為でもある。
 
尤も誰が次期大統領でも日本の態度は変わらないし、韓国側もそれが正論だと理解していてもそれを呑めば支持率は一気に暴落して「政権発足即レームダック」と言う結果にもなりかねない。従って次期大統領が日韓関係に好影響を与える事はないだろう。精々やる事と言えば予想通り文在寅の不正の追及が始まって奴に天誅が下る事を見届ける程度である。過度な期待は無用だと言う事である。