韓国に民主主義定着しない理由

 

※「自称」世界一の民主主義国家のトップ。
 
韓国は「自称」世界で最も民主主義の成熟した国らしい。そんな国でメディアのフェイクニュースに「懲罰的損害賠償」を課す事を可能にする法案が採決されるか否か、山場を迎えている。これには全メディアが反対の論調だけでなく、世界中から懸念を示す声明が出ているが、文在寅には「馬の耳に念仏」の様だ。
 
メディアの無責任報道はどうにかしなければならないとは言え、国家権力で縛りをかけるその姿はとてもじゃないが「民主主義国家の姿」ではない。いやいや、他にも「韓国が民主主義国家だとは思えない」言動は幾らでも出てくる。
 
「成熟した民主主義」の姿でない事だけは確かだが、どうしてこうなるのか?記事のボリュームは大きいが、それを考察した記事がこちらである。
記事によると欧米の朝鮮半島研究家にも
 
「韓国の民主主義が崩壊しつつある」
 
と言う認識を持つ人が増えているらしい。更に「同じ日本の統治を経験した台湾との比較」も始まっているとか。台湾に「まともな民主主義が定着」していて韓国に「まともな民主主義が定着しない」理由として
 
儒教
・傲慢説
アメリカ離れ説
 
が挙がっているらしい。が、実際にはどれか一つ、ではなく「それらの要素が複合した」結果、と言うのが正解の様な気がしてならないが。
 
※韓国にあるのか?
 
儒教説は「韓国には歴史的に儒教に基づく習慣が根強い為に法治が徹底されない」と言う。例えば罪人については
 
「罪を犯した者は極悪人であり特に横暴な両班が罪により身分を剥奪されれば一斉に人々の憎悪の対象とされる」
 
とまでされており、まるで退任後の大統領を想起させる。だから退任した大統領の粗を必死に探すのか。また、「男尊女卑」が儒教には見受けられ、
 
「結婚しても夫婦は同じ血族では無いことから別姓」
 
なのである。日本で夫婦別姓に反対する論者の主張の根拠だ。韓国で男尊女卑がまだあるのは東京オリンピックでのアーチェリー金メダリストの騒動を見れば何を言わんや、である。
 
また傲慢説は韓国人は自分達の民主主義を「世界一成熟した」と自称して他に目をやらないが、台湾は自分達を謙虚に見ているので他国の民主主義の良い所は積極的に取り入れてきたから、と言う主張だが、歴史認識一つ見れば台湾と韓国の差は明らかであろう。どちらも日本の統治を経ているが、一方は良い所も悪い所も客観的、公正に評価し、一方は嘘出鱈目を並べ立てて被害者面ばかりする。日本が台湾を優遇して朝鮮半島を冷遇する差別的な統治をしていたかどうかはちょっと調べれば自明の理である。
 
※これが植民地として冷遇した証拠らしい。
 
最後に「アメリカ離れ」説だが、韓国は御存知の通り、1987年までは軍事独裁政権下での政治が行われていた。当時の大統領全斗煥アメリカの受けが相当に悪く、民主化運動をこれ以上弾圧したらアメリカから見離されかねなかった程だったと言う。そこで不本意ながら民主化を宣言した訳だが、それを韓国人は
 
民主化は自分達の力で成し遂げた」
 
と思い込み、それどころか
 
「今の韓国はアメリカと支那を天秤にかけられる」
 
と誇大妄想を抱くまでになってしまった。要するに
 
民主化が後退してアメリカに見捨てられても問題ない」
 
と思ってしまっているので民主化を後退させる事を躊躇なく行ってしまう、と言うのだ。もっともそうやって支那の側に走った所で韓国に根強く存在する儒教精神はマルクス主義とは相容れない為、支那でも弾圧対象になっていた事は知らないのだろう。文革の際には徹底的に弾圧されているのだが。支那は最近では孔子を「優秀な教育者」として再評価しているが、所詮は自分達の都合の為だけでしかない。
 
※韓国を待ち受ける運命。
 
とは言っても問題の「言論仲裁法改正案」だが、韓国人一般は賛否拮抗なのだと言う。寧ろ賛成がやや上回る結果もあるそうだが、韓国人のマスコミへの信頼度は相当低い。日本でもマスコミを「マスゴミ」と呼称する事は多いが、韓国でも同様に「記者(キジャ)」に「ゴミ(スレギ)」を足した「キレギ」という表現がネット上で定着していると言う。要するに文在寅政権がこの様な法案を出してきたのは「メディアの自業自得」と見られている見方も存在する、と言う事だ。
 
※日本にも似た様な事を言う奴はいた。
 
※法律上の規定を言っただけ。
 
日本には放送法の規定上、法律違反を繰り返し、内容が悪質なものであれば政府が停波を命じる事が出来る規定はあるが、実際にそれが発動された話は聞かない。脅し文句に使った政治家は居たが。いずれにしてもマスコミも自分達の報道の在り方を見直さなければこういう主張が出てくるのは日本でも変わらない。少なくとも「理論上は」そういう事は可能なのだと言う事は忘れてはならない。
 
だが、それは韓国のそれとは「似て非なる」ものではある。韓国の場合はそれが「政争の具」にされる危険性が極めて高いのが問題なのである。実際、与党「共に民主党」の代表宋永吉は野党「国民の力」に向かって
 
「一生野党だけするつもりか」
 
と言い放ったと言う。
 
「政府・与党になれば実に使い勝手のいい法律だから、賛成したらどうか」
 
と言う意味なのだが、そうでもしなければ政権を維持出来ないと言うのか?日本の場合、自民党はマスコミの偏向報道にも関わらず選挙では大抵勝ってしまうのだが。
 
そういう観点で見ても結局韓国の選挙戦は
 
「手段を選ばず相手を貶める事で自分が相対的に上に行く」
 
事で勝つ選挙戦でしかなく、それ自体が「健全な民主主義の産物」ではないのだが、政治家からマスコミ、一般国民に至るまでその意味を理解していない。
 
「フェアに戦って相手の上を行って勝つ」
 
日本の選挙戦の方が比べるまでもなく「健全な民主主義の姿」なのである。韓国はその基本から学び直さなければならないが、今更そんな教えを何処の国に乞うのか?やはり一度完全にリセットし直さなければどうにもならないのだろう。こういう点から見てもやはりこの国はまともに相手にしてはならないのである。