アメリカの外交ボイコットに支那が反発する筋合いはない

 

※日本はどうする?
 
アメリカが北京オリンピックの「外交ボイコット」を発表した。選手は通常通り派遣するが、政府関係者の派遣は行わない、と言う意味だ。理由は勿論チベットウイグルでのジェノサイドである。支那は猛反発している模様だが、その様子には少々違和感がある。
 

 

 

 
アメリカの「外交ボイコット」発表に支那
 
※そもそも「呼んでない」のでは?
 
などと反発し、
 
※だからと言ってアメリカ選手を拘束するとかはあり得ない。
 
等と抜かしているが、支那はオミクロン株対策などを理由に「大規模な政府関係者の招待は行わない」と事前に発表していた。アメリカの発表は「その後」であった為、「支那の発表を受けて」と言う言い訳が成立する余地が生まれていた。そもそも「呼んでない」のであれば反発したり、抗議する筋合いでない事は明白なのだが、支那の行動は矛盾だらけである。まぁ、支那が「強い不満と断固反対」と言う事は「正しい選択」である事は確かなのでバイデンは正しい選択をした、と言える事だけは確かである。
 
ただ、支那の事だけに入国時のPCR検査の結果を捏造してアメリカ選手を排除したり、些細な理由で選手を拘束して「人質外交」とかやりかねないだけにアメリカは派遣する選手の身の安全には十分に注意する必要がある。そういう事例が多発するならそれが「支那の報復措置」である事は疑って問題ないであろう。
 
さて、日本としてはどう対応するのか?アメリカは「各国の判断に任せる」とは言うものの、何事もなかったかの如く高官やら閣僚クラスを派遣すれば同盟やその後の「対支那包囲網構築」などに影響するのはまず間違いない。従って「支那は地域の平和と安全を脅かす存在」と言うのであれば日本の取るべき道は決まっているも同然だが、岸田首相は
 
※歯切れが悪い。
 
歯切れの悪いコメントに終始している。「ギリギリまで手の内は明かさない」と言う意味にも受け取れるが、ここで毅然とした対応が出来なければ岸田政権の安泰は自ら損なう結果になる。それだけの覚悟は必要だ。岸田首相は賢明な判断が出来るかどうか、真価が問われる事になる。
 
「オリンピックの意義」云々を言うのであれば支那によるウイグルでのジェノサイドなどはその「オリンピックの意義」を損なうと言う解釈しか出来ないし、性暴力を告発したテニス選手への対応を見ても支那が「人権を重視する意思がない」事は明白である。オリンピックは単なる興行ではない。で、あればその「オリンピックの意義」を実現するに相応しい事をしているかどうかを基準に考えれば答えは「自明の理」である。迷う様な話でもない。
 
支那にはそれが判っていない。
 
支那アメリカの決定に反発する理由は「北京オリンピックの成功に水を差された」形になるからだ。習近平の奴は自分の為に国家首席の任期制限を撤廃したものの、北京オリンピックが「失敗」であれば理由を問わず「3期目」への支障にしかならないし、アメリカだけでなく多くの国がそういう表明を事前にしていれば奴の面子が丸潰れになる事は確かだ。「実害がなくても反発」する理由はそういう事である。
 
IOCは「政治的中立」を理由に「アメリカの判断を尊重する」と曖昧なコメントをしているが、「何処で行われようが誰もが見て楽しめるオリンピック」を取り戻すにはまずコイツ等の改革から必要だ。コロナ禍を理由に延期してその間にIOCの改革をして「公正な判断が出来る」組織に改編して開催を判断すれば良いのではないか?何だかんだ言っても「政治が否応なしに絡む」のがオリンピックの現状である。一度こういう機会に政治とキッチリ分離する原点に立ち戻ってから開催する方が却って良い結果になるのではないかとも思える。各人の賢明な判断を期待したい所であるが、「支那の反発は正解の裏返し」である事だけは確かである。
 
※そういう結果は避けるのが賢明。