問題に誠実に向き合う事が出来ない立憲民主党

 
※問題の本質を理解していない。
 
立憲民主党がネットメディアの「Choose Life Project」に資金提供を行っていた問題での調査結果を公表した。僅か5日での公表とは随分早い対応だが、蓋を開けてみると先の福山哲郎の釈明を追認しただけで処分はなし。相変わらず「身内に大甘」な体質に変わりはない模様だ。
 

 

 

 
 

立憲民主党は何も判っていない。
 
この件での問題の核心は
 
「『公共のメディア』を自称するCLPに公党が資金援助した事」
 
そのものであってそれが「違法行為なのかどうか」ではない。立憲民主党の言い分では
 
「不適切でも違法ではないから問題ない」
 
と言わんばかりだが、それでは問題の本質を理解していないか、回避してダメージを最小限にしようと言う意図しか感じない。どちらにしても「問題や批判に誠実に向き合う」姿勢でない事だけは確かだ。それでは国民の理解も得られないし、失った信頼を取り戻す事も出来ない。枝野幸男から代表が変わって少しは変化が見られるのか?と思うのは間違いだった、と言う事だ。
 
※問題の本質は政治倫理、道義的問題。
 
更に問題と言えるのが「資金の流れの妥当性を検証出来なかった」と言う事だ。その上支出は当時幹事長だった福山哲郎の判断だと言うが、党内で議論した形跡もなかったと言う。つまりこれは福山哲郎の独断だったと言うのか?それなら奴は党のカネを私的に支出していたに等しく、法的な問題がなくても党内ガバナンスの問題が出てくる。職権乱用と言う事だ。また立憲民主党は現在2代目でこの件は初代立憲民主党での話つまりコイツ等からすれば「名前は同じでも実態は別政党だから問題なし」とでも言いたいのか?コイツ等お得意の「政党名ロンダリング」だが、それで逃げ切れると思っているなら大きな間違いである。例えこの公表で一区切りとマスコミが報道しなくなっても国民は忘れない。必ず立憲民主党にはしっぺ返しが待っている。
 
立憲民主党こそ言われなき誹謗中傷を繰り返している。
 
また立憲民主党Twitterアカウント「Dappi」の件とは違うと強調した。確かに違う。「Dappi」は自民党関連の取引があり、カネは依頼された仕事に対する報酬でしかない。また、野党批判をしていた事も取引を通じて自民党シンパになったとか、そもそも本人が自民党支持者であるなら「言論の自由」「思想信条の自由」でしかない。確かに事実誤認や名誉毀損に該当する発言は問題になるが、立憲民主党は所属議員がこのアカウント主を提訴するまで「知らなかった」なんて事はなく、「Dappi」のツイートに対して事実誤認を指摘し、訂正を求める対応をしていた事がある。その際、「Dappi」自身が間違いを認めて当該ツイートの削除、そして謝罪と言った対応をしていた事もあったのだ。何だかんだ言っても立憲民主党は以前から「Dappi」については主の正体はともかく、ネットでの発言については知っており、逐一その発言を見ていた事が窺える。「Dappi」は結構なフォロワーがいて、発言の影響力もそれなりにあっただけに訴訟それ自体がスラップ訴訟、自分達に都合の悪い発言をするアカウントを潰す狙いがあるものと受け取る事も出来る。
 
立憲民主党はいつもそう。
 
いずれにしても立憲民主党の「身内に大甘」な体質に変わりはなく、問題の本質を理解し、誠実に向き合う姿勢がない事はこの会見で明らかになったと言える。正に「表紙を変えただけ」でしかないのだ。泉健太になって変わり身を期待した人が居るならここでその考えは改めて貰わなければならない。本当にCLPの理念に共感したなら「クラウドファンディングの手法をアドバイス」とかはあってもカネを出す、なんてあり得ない。「公共のメディア」にカネを出したらその時点で「公共のメディア」ではなくなるが、福山哲郎はその意味を理解していなかった。奴が自分のポケットマネーで援助したなら兎も角、立憲民主党としてカネを出したのだから奴一人の問題ではなく「立憲民主党としての問題」となる。そこに向き合う事なく「政党名ロンダリング」を盾に逃げようとするのだから話にもならない。やはり立憲民主党立憲民主党。腐ったものはどうやっても「腐ったもの」なのだ。国民から「選挙結果」と言う形で制裁を受けるのが相応しいと言える。参議院選挙でそうしてやるべきである。