連合から三行半の立憲民主党
一般国民対象の世論調査でも共産党の言う「野党共闘」には否定的な見方が大半だ。ここまで民意にそぐわない方針を掲げて選挙に勝てる、と考える方がどうかしている。選挙に勝つには「国民の支持を得られる政策の立案」と「それを実行する能力」が不可欠だが、立憲にはそのどちらも欠けている。それはマスコミ、国民の声、連合などあらゆる方面から「明確に」指摘されていたのだが、この期に及んでそれが理解出来ないのでは政治に関わる資格さえないと言える。
そもそも「野党共闘」は参議院選挙での一人区で勝つ為の戦術だった。実際にはそれでも勝率3割程とお世辞にも健闘したとは言えないレベルでしかなかったが、今回そういう候補を「連合が推薦しない」と言う事はやれば連合系の組織票は期待出来ない、と言う意味でその上国民の支持も得られていない状況下でやった所で結果が出る訳もない。この段階で敗北は約束されたも同然である。
※共産党との連携は民主主義の看板を捨てる、と言う意味だ。
勿論立憲民主党が連合の支持を取り付けたいのであれば共産党との共闘を解消するよりない。連携を維持して連合以外の野党支持層からの得票と連携を解消して連合の支持層からの得票とどちらが多いのか考えれば答えは明らかである。迷う様な話でもない二者択一だ。ここで迷うと言う事はそれだけ立憲民主党の政治家としての無能を証明する事になる。迷えばそれだけ更に支持率を落とすがそれを判っているのだろうか?…判っているならそもそも立憲民主党など存在してはいないのだが。
連合も連合でここまで口にしたからには立憲など完全に切り捨ててしまった方が良い。こんな連中を中途半端に生かしておくから政治が混乱したり、やるべき事が出来なかったりする。良い機会だ。完全に切り捨て、別の道へ進んだ方が賢明な判断である。立憲民主党などを支持するとか「自民党に変わる政治勢力」など現状では非現実的な目標を掲げていても仕方ない。現実に合わせた方針を採るのは当然だ。
こうして立憲民主党は足元から梯子を外される形になった。共産党と共闘するか否か?どちらを選ぶにしても敗北は必至だ。まぁ、公平に見ればそれが日本の為になるのだから歓迎すべき事である。立憲民主党は選挙戦術のみならず自分達の存在意義から見直さなくては再建も覚束ないだろう。そこまで考えるなら答えは一つ
「日本の為に消える」
事がその答えである。連合の判断がその一歩になる事を期待したい。