剣道世界選手権。…剣道の精神と最も縁のない「あの国」が日本の最大のライバルらしい。

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※今回の大会ポスター。井上雄彦氏による。カッコいい。

…今回は「剣道」がテーマである、と言いたいのだがニュースソースの記事を読む限り剣道から脱線は確実の内容である。

《剣道の世界選手権が5月29日、日本武道館で開幕する。武士道・日本の「お家芸」と単純に考えると、足下をすくわれることになるだろう。近年、出場各国のレベルアップは著しく、日本の優勝は確約されていない状況だ。最大のライバルは、今回も隣国・韓国。順当にいけば決勝で韓国と対戦することになるが、日本以上に闘志を前面に押し出してくる韓国にはどれだけ警戒しても十分ということはない。「剣道が剣道でなくなった日」。2012年、イタリアで開催された前回大会決勝の記憶がよみがえる。(後略)》

http://www.sankei.com/premium/news/150507/prm1505070002-n1.html

と言う産経新聞の記事である。今回の大会は日本での開催(実は4回目だが)と言う事と、大会ポスターを人気漫画家の井上雄彦氏が手掛けたそうで、それも注目になっていると言う。…確かにカッコいい。

大会の目玉は男子団体戦過去15回の大会で日本がこの種目で優勝を逃したのは僅か1回と流石本家お家芸と言いたい所だが、最近では他の参加国のレベルアップも激しく日本が圧倒的強さを誇れる状態ではないらしい。かつて不肖筆者が聞いたところでは例えば欧州では居合の心得等も要求される所もあると言うから油断ならない。

…不肖筆者も実は剣道の経験は僅かながらにある。そんな訳で記事に興味を持った訳だが、問題は参加国にスポーツマンシップのない「あの国」があると言う事だ。

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※剣道は礼に始まり礼に終わる。礼の伴わない勝利は勝利に非ず。


他のスポーツでもそうだが特に「礼に始まり礼に終わる」剣道にあって、相手に対する非礼は決して許される行為ではない。「剣道の試合は、互いが『9歩の間合い』で向かい合い、気を合わせて礼をする。その後、開始線まで進み、蹲踞の姿勢を取って、審判の『はじめ!』の合図で始まる。『勝負あり』の宣告後も互いに剣先をはずさず蹲踞し、9歩の間合いまで退いたのち、再び一礼を交わす。この勝ち負けを超えた所作ごとに剣道精神の神髄がある」とは記事にある関係者の言葉だが、筆者自身の経験から言ってもまず最初はそこからであった。仲間と普段おちゃらけていてもやはりいざ剣道、となるとお互いに自然と身が引き締まったものだ。…尤も筆者の実力はからっきしであったがw

…前述の「あの国」とは言うまでもなく韓国だ。韓国勢の実力もかなりのものらしく、目下日本の最大のライバルと言うのが下馬評らしい。前回イタリアでの大会の男子団体戦決勝もその下馬評通りの日韓戦だったそうだが、その内容が最悪だったらしい。記事はその様子をこう振り返る。

《前回大会の決勝は下馬評通り、日本-韓国だった。宿敵同士の対戦にイタリア北部の小都市、ノバラの会場は異様な興奮に包まれた。韓国選手が日本に対して異常なまでの敵対心を燃やしてくるのはサッカーや野球などと変わらない。しかし、剣道が他の競技と違うことは、純然たるスポーツではないという点だ。勝っても負けても、勝ち方や負け方が問われるということだ。

アジアの両雄同士の決勝はもつれて、日本が2-1で紙一重の勝利を飾った。大会連覇で面目を保った形になったが、内容的には“問題あり”だった。少年剣道においても、試合後に両者は蹲踞の姿勢をとって剣先を合わせるのだが、韓国の選手はそれを無視するかのように拒んだり、審判の判定に抗議する素振りを見せたり…。およそ武道の精神から逸脱した不遜な態度や観客席からのブーイングを交えたヤジは、1970年から続く世界大会の歴史の中でも恥ずべき「汚点」といっていい。》

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※畑違いのスポーツだが韓国人のスポーツマンシップのなさが出た決定的瞬間。相手にパンチをお見舞いしている。

韓国にも剣道に似た「コムド」なる競技があると言う。そのせいで「剣道の起源は韓国のコムドである。」などと言う「ウリジナル」が横行する原因になっているが、「礼に始まり礼に終わる」精神の剣道がそれとは最も縁がないと断言していい韓国人の精神から生まれる訳がない。荒唐無稽かつ噴飯ものだと笑い飛ばすべき珍説の類でしかないが、剣道の精神どころかスポーツマンシップの欠片もない韓国勢が優勝するところだけは見たくないものだ。勿論日本代表には優勝して貰いたいと思うのは当然だが、それと共に世界に剣道を通じて「日本の心」を是非とも示して頂きたい。韓国はどうだか知らないが、その他の世界はその「日本の心」も学ぶべく剣道をやっているのだと思うからである。日本代表の優勝に大きく期待したい。