朴槿恵VS韓国国会


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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150602-00020858-hankyoreh-kr

…韓国政界も面白い事になってきた。韓国では施行令などでは「行政立法」も認められているそうだが、この度韓国国会でそれに対する変更・修正を国会が要求することが出来る様にする韓国国会法改正案が賛成211人、反対・棄権33人で本会議を通過した。これに対して朴槿恵が反発、拒否権行使を予告、更に野党がその拒否権行使を「立法府との戦争宣言」と反発の連鎖反応迷走する気配が濃厚である。

それどころか、朴槿恵与党セヌリ党内でもこれをきっかけに再び「親朴VS反朴」の様相を呈しており、事態は益々混迷まっしぐらである。

そもそもこの規定での行政に対する国会の変更・修正要求自体に拘束力があるのか?と言う点についても与党は「強制性はない」と主張しているのに対し、野党は「強制力を持たせたのが国会法の趣旨」と対抗している玉虫色の産物である。…当の国会の見解としては

「法律の委任から離れた行政立法を合理的に修正することにより、国会の立法権を確保しようとするもの」

「政府の行政立法権の侵害ではなく、大法院(最高裁)の審査権とも衝突しない」

と、改正国会法に問題がないという見解を明らかにしている。

…岡目八目で見れば判り易いと思うのだが、簡単に言ってしまえば朴槿恵はこれを「イエローカード」として受け止めるべきだ、と言う事に尽きるのではないか?

「事実上(立法・司法・行政)権力をほぼ独占している朴大統領が、三権分立を云々する資格があるのか疑わしい」とまで野党に言われる朴槿恵政権運営に対して国会が「NO」を突き付けたも同然、日本で言うなら内閣不信任決議に匹敵すると言っても過言ではあるまい。それだけ朴槿恵に対する不信感が韓国国内に蔓延していると言う事なのだろう。朴槿恵は「不通大統領」と言われるほど他者とのコミュニケーションに問題があると言われている。それが改善されているなら未しもそういう気配がないことに対する苛立ちもこういう法案を可決させる要因になったのではあるまいか?

それでも朴槿恵は絶えず国会と与野党を攻撃して国民の政治嫌悪を煽り、これを権力維持の支えにしようとしているかの様にも見える。「叩き潰すべき敵」がいないと支持が得られないと思っているのだろう。就任当初からの反日告げ口害交もその一環だとすれば辻褄は合う。

…で、あるならば朴槿恵が大統領である限り日韓関係改善など不可能である、と言う事だ。放っておくに限る。相手にしなければいい。そうして外交で成果がなければ内政問題で野党に矛先を向ける他ない。そうやって勝手に自滅していくのがオチだろう。今回の一件がその始まりなのかもしれない。

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