芸能活動はプロパガンダの手段ではない。

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…不肖筆者はアイドルの芸能活動と言うものには疎い方だが、それでも流石に「これはどうなの?」と疑問を感じずにはいられない…
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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150927-00000141-nksports-soci

…スポーツ以外の内容でニュースソースがスポーツ新聞の記事、と言うのも筆者としては珍しいが、そこは日刊スポーツである。ある意味では「流石」ではある。

記事のタイトルの文字だけ見れば確かにその通りだ。

「いつも民主党に裏切られている」

民主党は口だけだ。しかもその口から出る意見を党内で一本化するのにも相当な困難を伴う政党である。いやいや、実際に行動に出ることもある。国会内での実力行使での議事妨害とか。基本的に政策で勝負して勝った試しが皆無であると言えそうだ。

…それを口にしたのが10代の女の子であるのも大いに結構だ。これからは18歳以上が有権者だ。10代の内から政治に興味を持つのは寧ろ良い事である。彼女達に言論の自由、思想信条の自由があるのも当然だ。

…しかし、である。それがアイドルとしての活動の一環となると疑問を感じずにはいられない。この「制服向上委員会」なるアイドルグループ、辺野古の海には基地なんていらない」「憲法9条大切にして」「経済優先終わりにしよう」などと歌い上げたと言う。しかもその場は沖縄・辺野古の新基地反対集会だったと言うから明らかに政治性を帯びた場での政治的発言としか言い様がない。と、なるとこの「制服向上委員会」なるアイドルグループは「アイドルグループ」と言うより「プロパガンダグループ」とでも言った方が相応しかろう。
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…芸能活動が政治的に中立でなくてはならない、などという決まりは流石に無かろう。…とは言え幾らこれからは18歳以上に選挙権がある、と言っても未成年者にプロパガンダの片棒を担がせる、と言うのにはやはり疑問がある。

「来年の参院選に向けて共産党の志位委員長が野党結束を訴えているのに、民主党は賛成と反対に分かれている。いつも民主党に裏切られているので残念」と語ったメンバーは記事によれば17歳である。普通に高校生だ。来年の参議院選挙ではこのメンバーも有権者になっているのかも知れないが、少なくとも学校教育の場では政治的中立が要求される筈だが一体誰が17歳の女の子をこんな極左思想に染めたのだろうか?彼女が通っている学校であるならばそれはそれで問題だし、これが芸能事務所の方針だとしてもこれではさせているのは芸能活動ではなく政治活動そのものだ。未成年者の芸能活動でそんな事させるのが果たして妥当なのだろうか?
《観客と「辺野古に基地はいらな~い」「暴走する安倍政権を止めよ~う」とコールを響かせた。》などプロパガンダそのものとしか思えないのだが…
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…と、なるとこのグループのオーディションは選考にあたって応募者の思想調査でもしているのか?それともオーディション合格後に「教育」と言う名の「洗脳」でもしているのだろうか?どっちにしたって真っ当な「民主主義」の価値観から見て相当な問題を孕んでいる可能性は否定できないだろう。単純に「演じているだけ」なら大したものだが…
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「芸能活動」はあくまでも政治とは無関係の「エンターテイメント」であって欲しいと筆者としては思う。安保法の審議を巡って国会外で安保法に賛成反対問わず言及した芸能人は多かった。今まで個人的に好きな芸能人だったのに安保法に関する発言が自分の思いと正反対でショックを受けた、と言う人も多かろう。それで炎上騒動になったりするのも当の芸能人としても不本意であろう。やはり「政治」と「エンターテイメント」の垣根があった方が良いのではないだろうか?特に「アイドル」と言うのはファンに「夢を売る」職業なのだから。自ら夢を壊すのでは本末転倒、恋愛禁止の筈のアイドルグループメンバーが熱愛報道されるのと本質的な意味は変わらないであろう。尤もそういう「垣根」を認めたとしてもそれは強制するものでもされるものでもないが、「芸能人」と言う職業柄ある程度の「自制」は必要なのではないだろうか?エンターテイメントは「政治の道具」ではないのだから。また政治側から「エンターテイメントを手段」として利用するのも慎むべきであろう。政治の世界にいるのであれば正々堂々と自らの言論で勝負するべきだ。…聞いているか?共産党
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