ゴジラ襲来による想定被害額の算出…

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ゴジラ襲来で一体どれくらいの被害になるのか?

大ヒットの映画シン・ゴジラ」。興業収入が53億円を越えた、とも言われるが、劇中でのゴジラによる都市破壊の被害額は一体どれくらいなのか?そんなテーマを検証した記事があった。
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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160829-00000015-zdn_mkt-bus_all
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※歩いているだけでも十分すぎる被害になる。
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※劇中では「氷山の一角」に過ぎなかった…
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※「シン・ゴジラ」での想定被害額。

記事ではゴジラによる被害を首都直下地震の想定被害額や東日本大震災の際の被災者生活再建支援法を前提に算出している。そこには異論もあるだろうが、それを言い出すとキリがないし、そもそもゴジラ自体が架空の存在なのでそこを論じる意味は余りないであろう。記事による算出額は

・第2次上陸時 54兆円(直接被害9兆円、間接被害45兆円)
・各作戦費用 1.4兆円
・首都移転費用 12兆円
・被災者への支援金 14兆円

…と、合わせて、81.4兆円にも上る。内訳は記事を参照して頂きたいが、実際の被害額としては阪神大震災で10兆円、東日本大震災が17兆円、熊本地震は4兆円の被害、と言うから如何に非常識な金額かは一目瞭然だ。しかしこれには企業業績の悪化や、「買い控え」から来る家計消費支出減は考慮されていない。勿論ゴジラ襲来のせいで業績悪化どころか倒産してしまう企業も出る筈だ。それらまで含めればまず間違いなく100兆円を越えるであろう。
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※街だけではなく経済も破壊する…
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※「ヤシオリ作戦」が成功しても米軍の被害も賠償請求が来るのだろう…

当然実例はないものの、各種保険に加入していてもゴジラ襲来で被害を受けた場合、保険が下りることはまず期待できない。これだけの被害になれば保険会社と言えど現実的に支払い出来ないからだ。約款には大抵そういう趣旨の規定がある。保険会社としては確実にゴジラ襲来をそういうケースに当てはまる、と主張して来るに違いない。国からの援助が「雀の涙」にもならない、なんてケースも続出するであろう。「スクラップ&ビルド」で強くなる、なんて話以前の問題がある、と言えるのである。
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※何処か「頼りない」首相
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※「ある意味」ゴジラより迫力のあった防衛大臣

劇中では政府は明らかに初動対応を誤り、その結果これだけの被害になってしまった。しかも劇中ではゴジラは東京駅付近で「停止したまま」である。これをどうにかしない限り被害額は雪だるま式に青天井で増大していく。記事によれば1年あたり90兆円!現実の日本の国家予算の一般会計に匹敵する額が「停止したまま」のゴジラを方法はさておき、どうにか処分しない事には毎年「被害額」として計上され続ける。そこにいるだけで被害が発生するとは迷惑この上ない怪獣だが、現実の首都直下地震の想定被害額は112兆円にも上ると言う。この映画ではゴジラ襲来は「災害」に準じるものとして描かれている。災害への対応を誤ると不必要に被害が増大する結果になるのは現実でも虚構でも同様だ。ゴジラ襲来と違って地震災害は現実に起こりうる事態である。その時首相が頼りないのでは話にならないのは阪神大震災東日本大震災で十分に認識されている筈である。劇中での大河内総理大臣も「どこか頼りない」印象の役どころであった。災害発生自体を政府が完全に防ぐ事は不可能だが、我々国民がキチンとした災害対応の出来る政府に政権を託す事は「減災」には重要な事なのである。シン・ゴジラ」はそういう示唆もしていると言えそうだ。少なくとも現実の災害対応が出来ない民進党では政権担当は不可能だと断言していい。
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※劇中の大河内総理大臣にも及ばない災害対応では政権担当は無理がありすぎる。