「言論機関」としての矜持を失った毎日新聞

…コレが言論の自由」を掲げる「社会の公器」たる新聞社のした事である。

イメージ 2
※毎日記者の言動は明らかに「一線を越えている」

福岡県春日市議会において、市長と市議会の関係について書かれた記事をある市議が

「誤解しやすい内容での報道」

と指摘、そして閉会後、傍聴席にいた記者が大声で何かを叫んだ。その後、この議員は議会棟内で呼び止められ、左胸を突かれて「誤解とは何ですか」と言われたのだと言う。

この行為に対して市議は暴行容疑で被害届を出し、受理されたのだと言う。

イメージ 3


記者は毎日新聞の記者で、問題の記事は、春日市の教育長の人事を巡り、その人事案への反対討論に対し、市長が議長宛てに議員の一部発言の撤回、修正などを求める要望書を提出した、と言うのがその内容である。

議会閉会後の発言の修正・削除の要請に法的根拠はないためか、

《議員から「反対意見を封鎖しようとするもの」「議員の発言の自由が制限される」と反発があり、識者から「議会の自律権への不当な関与では」と疑問の声が出ている。》

と記事は言う。

その要望書は市議会での反対討論に対し、

執行部が把握している事実と乖離し、その認識とも大きく異なり、議案との関連が明確ではない。教育長の人格、信用を大きく傷つける」

「説明、当該発言の撤回、修正を求める」

とし、更に議会の対応がなければ

「市議会の自浄能力を疑われかねない。議会と執行部との信頼関係をも損ねる」

とし、反対討論で指摘された4点について執行部の反論を書いたものだったと言う。要するに市長としては

「議会での反対討論には事実誤認があるので発言の修正・撤回を求めたい」

と要望しただけの事で、それに対して議会として

市議会会議規則で発言の撤回、修正は会期中にしかできない」

事を理由にその要望は受け入れなかったのだが、反対討論をした議員に事実関係を質問する、と言う結論に達した、と言うのが事の経緯だ。だが、それをあたかも

「市長が反対意見を封殺すべく市議会に圧力をかけた」

と言う印象を与える様な記事の書き方「誤解を招く」と批判されるのも無理はない。
イメージ 4
※市長の批判をするだけが能じゃない。

そういう記事は言論の自由」「表現の自由」を逸脱したものでしかない、と言えるが、それを指摘されたからと言って

傍聴席から不適切な発言」

を行ったり、発言した議員に暴行を加えるなど、「言論人失格」と断言しても良い愚行である。毎日新聞西部本社代表室は

「傍聴席から不適切な発言をしたことは認めており、厳重に注意しました。本人に胸を突いた認識はありません」

と、コメントしているが、「厳重注意」で済む話ではない。こういう「言論人失格」案件を「厳重注意」程度で済ますから毎日新聞の「品格」もどんどん落ちていくのだ。尤も淡々と事実関係を伝えるだけの朝日新聞の論調を見れば明らかな様に

朝日新聞も決して『人の事は言えない』」

のだが…
イメージ 5
※「一線」を越えるとこうなる。

「反対意見を封鎖しようとするもの」

「議員の発言の自由が制限される」

「議会の自律権への不当な関与では」

と、毎日新聞の記事が指摘した事を毎日新聞自身で犯した形になるが、この様な暴挙に市議会として「抗議」するのは当然だとも言えるし、それ自体は全面的に支持すべき事であるのは論を待たないが、不思議なのはこの「抗議」に賛同しなかった議員がいる、と言う事である。
イメージ 6
※抗議に賛同しなかった議員の意見とは?

「言論の府」を脅かす行為に対して「声を上げられない」時点で「言論人失格」である。毎日新聞記者の言動に対する抗議はそもそもの議案である教育長の人事案への賛成反対だとか、市長の出した要望書を「議会への圧力」と受け止めるか否かだとかとは次元の違う話である。反対討論をした市議は

「議会での議員の発言は原則として制限を受けず、発言は十分に保障され尊重されるべきだ」

と、言っていたそうだが、そう思うのであればそれを脅かす行為に対して毅然とした対応をとって貰いたいものだ。同じ事件を伝える産経新聞の記事では

議会棟内で、記者はひどく興奮した様子で市議を探し回っていた」

と言う他の市議の証言を掲載している。

いずれにしても、「社会の公器」である新聞がコレではそう自称する資格はない。記者の言動からは

「自分の意見が絶対正しく、それを批判する者は許さない」

と言う心理が垣間見えるが、毎日新聞に限らず、「左翼」ほどその傾向が強い、と感じるのは間違いではあるまい。こういうのが報道の世界を牛耳っている限り「メディアの自浄」は期待できない。悲しい事だが、「それが現実」であり、真実は「ネットで探す」方が今や確実である。マスコミは信用ならない。
イメージ 7
※マスコミとは「そんなもん」でしかない。