ガキの使い」にもならなかった韓国議員外交 その3


※今回来日した韓国国会議員達。

前回韓国国会議員11名が訪日し、自民党に冷たくあしらわれたが、今回それにもメゲずに外交委員会所属の超党派議員団が来日した。今度は外交統一委員会委員長の尹相現をはじめ、兪奇濬、鄭鎮碩(野党・自由韓国党)、千正培(野党・民主党平和党)、李貞鉉(無所属)と言うメンバー構成だったらしく、しかも各々元法務長官や元海洋水産部長官、元セヌリ党院内代表、元セヌリ党代表、と言った要職を歴任、全員が韓国ではそれなり以上の「ベテラン」だったのだと言う。彼等もまた、議員外交で「日韓関係改善」の為に来日する1週間前から衆参の外交委員長にアポを申し込んでの来日だったと言うが、その結果は…?と言うと、前回以上の「笑撃的な」結果になった模様だ。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190529-00080257-chosun-kr

今回の議員団、日韓の国会外交委員長同士の会談で関係改善の糸口を探る狙いがあった模様だったが、衆議院側は「面会拒否」、参議院側は面会に応じたものの、面会場に現れたのは参議院外交防衛委員長のこの人一人だったのだと言う。

※残り任期僅か…しかも不出馬宣言している。

御存知、元ワタミのトップだった渡辺美樹氏だ。韓国側によると渡辺氏以外にも数名議員の出席が予定されていたらしいが、結果的には渡辺氏一人で応対したのだと言う。渡辺氏は現在外交防衛委員長とは言え、今回改選組で本人は既に不出馬宣言をしている。つまり肩書はさておき、今回来日した韓国議員団に引退直前の、それも1回当選しただけの議員が、それもたった一人で応対した、と言う訳だ。尹相現が韓国メディアに

「韓日関係がどれほど悪化しているのか、東京で肌で実感した。「コリア・バッシング(韓国たたき)」が深刻だ」

と言えば、元韓国海洋水産部長官の兪奇濬は

「日本には何度も来ているが、こんな礼遇は初めて」

と、コメントしたそうだが、ここまでされないと韓国側は

「日韓関係悪化を招いた韓国側の言動に対する日本の怒り」

を実感出来ないらしい。それは連中の感覚が鈍すぎるのか、それとも理解する脳味噌がないのかは不明だが、いずれにせよ、「この議員外交も失敗」と言う結果に終わった事だけは確実である。

※ここまで露骨に言っても韓国側は理解出来なかったらしい。

しかも渡辺氏はこの面会で

韓国が仲裁委構成の要求を拒否すれば、来月28-29日に行われるG20大阪サミットで安倍首相と文在寅の会談はないだろう」

と、明言したらしい。ここに至って尹相現は

「日本に来てみて、韓国で感じていたより両国関係の悪化の度合いが深刻だという点を実感した。両国政府とも、先に手を差し出して問題を解決しようという意思がない状況だ」

「日本は議院内閣制を取っているため、(自民党内では)日韓関係改善は見込めないとのムードが支配的」

「日本が望む通りに(韓国政府が)対応しなければ、日韓関係はこれ以上持続するのが困難なムードだ」

とコメントしたが、事態の重みはこういう対応で否応なく理解出来ても

「韓国側が何をすべきか」

は未だに理解出来ないらしい。

※無理難題は何一つ言ってない。

日本は何も韓国に無理難題を迫っている訳ではない。この所の日韓関係悪化の原因は突き詰めれば

「韓国側が国際法や国家間の合意を守らない」

事に「全ての原因」があるのだがそれを理解しない限り話は進まない。韓国側は「自称元徴用工関連での大法院判決」を「司法の判断」として尊重しなければならないと言うが、国際社会においては

国際法>国内法」

と言うのは「常識」であり、韓国の憲法にも

国際法は国内法同様に効力を生ずる」

と明記している。連中が「尊重する」としている大法院判決それ自体が

憲法違反」

の判決であり、それ以前に自称元徴用工裁判を巡って前大法院長が「裁判の先送りを命じた」として法廷で裁かれると言う異常事態となっているのが韓国の実情だ。しかも自称元徴用工裁判の先送りは「当時大統領だった朴槿恵の指示」と言うのだから韓国には「司法権の独立」もなかった、と言う証左だ。

この様な事は外交官や外交関連が得意分野の議員の専門知識必要な事ではない。「国際法>国内法」なんて事は法学を学べば否応なく教わる、学生でも知り得る事だ。法学部でなくても「司法権の独立」や「遵法精神」なんて「義務教育」で学ぶレベルの「初歩の初歩」レベルの話だ。それすら兼ね備えていない体たらくで外交を論じている、と言うのが韓国国会のレベルだと言うのか?それなら日本では法学部の学生のディスカッションの方がよっぽどレベルの高い議論が出来る。これでは韓国国会議員が幾ら来日しても望む成果は絶対に出ないと断言出来る。大統領が「害交の天災」なら外交委員会の議員も「同じ穴の狢」であった、と言う事が明らかになっただけだった。


※日韓関係を元に戻したい」なんて最早日本では通用しない。

また、シンガポールで開催されるアジア安全保障会議での日韓防衛相会談も雲散霧消したが、日本は支那とは会談を行う予定だと言う。この件も韓国側を焦らせる結果を生んだ。幾ら韓国側が手を尽くしても

国際法や国家間の合意を遵守する」

姿勢を明確にしない限り首脳会談はあり得ない、閣僚級、実務者協議、議員外交、その他如何なるレベルであっても日本の姿勢は変わらないが、前回来日した議員団から何も学ばずに今回来日したのだろう。やはり「ガキの使い」にもならなかった、と言うか「今回の日本側の対応でも十分過ぎる」程だ。それを理解しただけでも「連中にとっては収穫」と言うべきか。

鄭鎮碩は

「日本で活動する韓国の企業関係者たちは、米中貿易戦争よりも日韓外交危機の余波、つまり日本による経済報復の方を不安に思っているようだった」

と、語るが、既に在日韓国企業に大きな影響が出ているのは韓国でも報道された通り。韓国議員の認識が周回遅れなのか、それとも安倍首相が上手過ぎるのか?いずれにしても本気で韓国が日本との関係改善を望むなら具体的に「国際法を遵守する」姿勢を明確にしない限り在日韓国企業をも苦境に陥れる事になる。それを否応なく理解したなら自国へその宿題を持ち帰って具体案を出す事だ。連中のレベルではそれでも「難題」なのだろうが、国際社会は何時までも韓国の我儘、駄々を聞く程甘くはない。外交委員会所属なら理解して然るべきだ。今回の来日もまた「韓国の政治家のレベルの低さ」を露呈しただけだったのである。

※日本の韓国への「御礼返し」は始まったはかりだ。