韓国への「飴と鞭」
※仕事が早い。
日本が韓国に対して行った輸出管理体制見直しにおける「フッ化水素」「フッ化ポリイミド」「レジスト」の個別許可制、早速韓国向けに輸出許可され、それをわざわざ経産相が公表する、と言う「異例の事態」となっている。一言で言ってしまえば「飴と鞭」だが、ここまでしても文在寅には「日本の真意が伝わらない」のだからその愚劣ぶりは筆舌に尽くし難い。
世耕経産相の発言にもある様に韓国はこの措置を「経済報復」「禁輸措置」等と歪曲し、針小棒大に喚いているが、「安全保障上の懸念がなければ」この通り輸出許可は出る、と言う事を否応ない形で示した訳だ。「韓国への嫌がらせ」や文字通りの「禁輸措置」なら絶対に輸出許可は出ない筈だが、「そうでない」事はこの対応で誰の目から見ても明らかであろう。しかも90日かかる、と言われた審査も3~40日程で終わっている事から「輸入する目的が明確でかつ安全保障上の懸念がない」事が明白であれば「審査を口実にした引き延ばし工作」なんて真似も日本はしない。まさに韓国への「飴」である。
だが、文在寅政権の反応はイマイチだ。
首相の李洛淵は「日本が輸出許可を出した」事実は公表したものの、それに対する評価は加えなかった。と、言うかこの件での評価を口にする事は出来ない、と言うのが実際の所である。
「韓国への輸出許可を出した事を歓迎する」なんて言おうものならそれを口にした瞬間に日本の「輸出管理体制見直し」を認めたも同然の結果になる。幾ら何でもここで簡単にそれを口にする程李洛淵も阿呆ではあるまい。勿論、この輸出許可が出た事を非難する理由は皆無なのだから、李洛淵としては内心「苦虫を噛み潰した」様な状態だった違いない。
だが、文在寅はそれも理解出来ない「筆舌に尽くし難い阿呆」だったと自ら証明してくれた。
勿論文在寅も日本が輸出許可を出した事には言及していない。だが、こういう「事実」を目の当たりにしても
「一方的な措置」と、言い、「日本が得られる利益は何なのか分からない」等と言っている時点で未だに「事の本質」理解していない事は明白である。
利益最優先なら輸入する韓国企業がキチンとカネを払いさえすれば輸入した韓国企業がそれらの物品を他国に転売しようが、輸入する際に申請した目的とは別の用途に転用しようがお構い無しでじゃんじゃん売れば良いだけの話になる。だが、それでは日本は世界に対して「安全保障上の責任を果たしている」とは到底言えない訳だから日本はそういう「疑惑がある」韓国に対してキチンと管理しよう、と言うのは当然の対応である。先日も述べたが、
今年「韓国から日本へ輸出されたフッ化水素」は韓国側の統計では「39.65t」だったが、日本の統計では0.12tだった。こんないい加減な統計をする国の何を信用しろと言うのか?文在寅はあれこれ日本に言う前に自国のこういう所を改善させるべきなのは論を待たない。
その一方で「包括許可から個別許可」となる品目の追加検討されていると言う。言うまでもなくこちらは「鞭」。硬軟織り混ぜた対応は安倍政権ならではだと言える。韓国にそういう対応が出来る、と言うだけでも今までの政権とは全然違う。「甘やかすだけが能ではない」のだから。