無意味な選挙?

都議会選挙が行われた。筆者も都民ゆえ、一票を投じに行ったのだが、実に奇妙な選挙だったと言うのが感想である。

…選挙戦前から自公の過半数濃厚と言われかつ次の参議院選挙の前哨戦と言う点ばかりがマスコミにクローズアップされ、結局一番肝心な都政での争点は何かと言われたら筆者も沈黙ものである。この時点で既に都議会選挙が有名無実化だが、更に応援演説に来た各党幹部が国政選挙の代理戦争化を助長する。例えば某党は党首自らアベノミクス批判を展開したが、アベノミクスはあくまで国政の話であり、その結果がどうあれ都議会議員が出る幕はない話だろう。この党のお偉いさんが応援演説に来てこれではこの党は都政での実績はないと言ってるに等しい。事実、この党は予想通りかそれ以上に大敗したが、これらの演説を聞く限り当然の結末である。

…その結果、各党候補の政策を具体的に聞く事なく、筆者は投票に行くハメになった。
筆者の自宅と職場は同一区なので常に各党候補の政見を聞ける筈なのだが、選挙カーに候補本人が乗っていても手を振るだけ、マイクから聞こえるのは「○○(候補名)を宜しくお願い致します。」位なものだった。これで何を有権者に判断しろと言うのだろう?

これほど有権者を馬鹿にした選挙も珍しい。投票率の数字が、それを如実に示していると、思う。