宇宙へのバイオハザード

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映画や小説等では宇宙からやって来た生命体に人間が対応を迫られるケースが圧倒的に多いが、現実問題としては逆に地球から宇宙へ生物が出てしまう方が問題だと言うから驚きだ。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140519-00000002-natiogeog-sctch

NASAは火星に複数の探査機を送っている他、木星の衛星エウロパの探査も計画している。また、土星の衛星エンケラドスに海が存在する可能性についても調査を進めている。これらの試みは、こうした惑星や衛星に生息する生命体の発見を目的としたものだ。こうした探査結果に地球由来の生命体が紛れ込むことを防ぐため、NASAは探査船を宇宙に送り込む前に、徹底的なクリーニングを行っていると言うのだ。

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※ロケット打ち上げにカエルが紛れ込んでいたようだ。

エウロパまで生命体を探しに出かけて、見つかった生き物が実はフロリダ州に住んでいるものだと判明するような事態が起きたなら、非常に残念と言うほかない」とはこれらの作業に携わるNASAの惑星防疫官の言葉だが、これが現実に起こり得ると言うから笑えない。

打ち上げ時の高熱や宇宙空間の寒さ、さらには航行時の速度といった要因により、探査機についたバクテリアや微生物もほぼ死滅してしまうと思いがちだ。実は筆者もそう思っていた。しかし、中には非常に耐性の強い生物もおり、これらが過酷な環境を生き抜くケースがあることが明らかになってきた。また国際宇宙ステーションISS)の外部に生物を置く実験では、細菌や地衣類、植物の種、さらには小動物などが、宇宙空間で数年もの間生き延びることが明らかになっている。人間が生身で宇宙空間へ出ようものなら即死は間違いないだろうが、生命とは偉大なもので、種によっては宇宙空間に出ても簡単には死なないようだ。

誠に生命の偉大さに敬服であるが、それが却って地球外生命探索の妨げになったり、最悪のケースでは仮に生命の存在する天体に辿り着けたとしても探査機に付いて生き延びた生命体がその天体の環境に適応して増殖し、元々あったその天体の生態系を破壊したりしたら何の為の地球外生命探索か分からないし、それこそ地球発のバイオハザードと呼ぶしかない。更に進化してその生命体が地球に復讐に来たりしたらまるでウルトラマンに登場したジャミラである。

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ジャミラ。元々宇宙飛行士だったが宇宙船が事故で高温で水のない惑星に不時着。救援しなかった地球に復讐する為にその環境に適応して生き延びたという設定だった。

…宇宙空間でも生き残る生命体の存在にも驚くが、惑星探索でもこの様な細心の注意が払われている事もまた驚きだ。地球外生命体を探すのは簡単ではないようた。