支那が歴史を語れば自縄自縛

イメージ 1


先日安倍首相がオーストラリアを訪問した際、同国のアボット首相は安倍首相の同国鉱山の視察にも同行、滞在中の3回の夕食も全て共にするなど、同首脳は長い時間を共に過ごした。

その上で「オーストラリアは第二次世界大戦中の日本の行為を容認することはない」と述べた上で「しかし、大戦中の日本軍(軍人)の技術や名誉心は大いに敬服する」と述べた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140715-00000098-scn-int

また、「日本は70年前の行動ではなく、今日の行動で判断されるべきだ。」とも述べ、支那・韓国とは明確な一線を引いた対日観を述べた。

…日本軍は1942年2月から43年11月までオーストラリア本土及び、船舶への攻撃を繰り返した。それ以外にも戦闘を重ね、捕虜の扱いの問題もあったため、オーストラリアには反日感情が長い間残っていた。日本の敗戦処理において昭和天皇の戦争責任を最後まで追及する姿勢を見せた国の一つはオーストラリアである。(これには戦争行為の報復の他に白人至上主義による人種差別感情もあったと言われる)

日本とオーストラリアは現在、同盟国同然の緊密な関係にあるが、アボット首相は親日的な立場で発言したと言うより一般的な意味で(支那・韓国以外の)他国から見た日本観ではないかとも受け取れる。その意味ではアボット首相の発言は至極当然の発言である。

大東亜戦争の意義の是非はさておき、オーストラリアからすれば日本は同国の歴史で戦争行為を行った唯一の国である。これが同国に反日感情が残っている原因の一つであると言う。「第二次世界大戦中の日本の行為を容認することはない」と言うあたりにもそれがあるのではないかと思うのは深読みし過ぎかな?

「大戦中の日本軍(軍人)の技術や名誉心は大いに敬服する」と言うあたりは「敵ながら天晴れ」と言った感じなのだろうか?

イメージ 2

イメージ 3



零戦戦艦大和、空母機動部隊運用など当時の日本の技術と言うのは戦っていた相手を驚愕させるには十分なものであったと言える。英米は自分達の技術が世界最高だと信じていただけに日本にはそれ以上の物は作れまいとタカを括っていた部分はあるのはまず間違いなかろう。

またスバラヤ沖海戦後の駆逐艦「雷」の工藤中佐がした様な敵兵救助などの事実も知っていればアボット首相がそういう感情を持ったとしても不思議はない。

大戦時日本統治下だったパラオ・ベリリュー島。この島を巡る日米の闘いは有名だが、これまた知っているならば日本軍人に対して敵ながら敬意を抱いた心情は理解出来るであろう。闘った当のアメリカ太平洋艦隊のニミッツ提督が碑を残している程だ。

イメージ 4



だが、支那にはそういう見方は面白くないようだ。早速反発したものの、豪有力紙オーストラリアンには社説で「つまらぬ、誤った議論」と一蹴されている。別段同紙が親日的と言うより一般的・中立的に見てもそうなのだろう。つまり異常な思考回路で異常な主張をしているのは支那・韓国の方だと言う訳だ。

http://sankei.jp.msn.com/smp/world/news/140715/asi14071511120002-s.htm

支那側の焦りが現れているとも受け取れる反発の仕方であるが問題は連中が豪有力紙指摘の事実を認識していない点にある。何時までも70年前に起きた事に拘っているのでは進歩はない。少なくとも日本はその間平和国家として世界に貢献して信頼を得てきたのは間違いない。そういう歴史もまた事実である。歴史とはある時点で止まってしまうものではない。支那の方こそ直近70年の歴史の事実を直視してはどうか。それをせずに歴史をどうこう言う資格はない。