シャルリー・エブドの嘘出鱈目風刺画

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※センスも主旨も最悪の風刺画である。

また「シャルリー・エブド」がやらかした。今度は日本が標的だ。

《1月のフランス連続テロ事件で銃撃を受けた風刺週刊紙シャルリー・エブドは18日発売号で、東京電力福島第1原発事故をやゆする風刺画を掲載した。フランスでは2013年にも別の新聞が福島事故に関する風刺画を掲載、日本政府が抗議したことがある。

風刺画は「春」と題され、煙が出ている原発を背景に防護服をきた2人が巨大な鳥の足跡をみながら「今年最初のツバメ」と話す内容。放射能の影響で鳥が巨大化したとの意図とみられる。ほかにフランス国内の原発に関する2枚の風刺画も掲載している。》

http://www.sankei.com/smp/world/news/150319/wor1503190007-s.html

どうせこの連中に例え日本政府が公式に抗議したところで「表現の自由」や「言論の自由」を盾に開き直るのは目に見えている。筆者とて「表現の自由」や「言論の自由」を否定はしないがあくまでもそれらの権利には自ずと限界がある。自分の権利は無制限に主張出来るものではない、と言う事だ。

それ以前にセンスも最悪だ。記事にある様に描かれた巨大な鳥の足跡が放射線の影響によると言う設定、ゴジラのそれを彷彿とさせるがあれは言うまでもなくフィクションである。フィクションを前提に風刺した所で真実や事実は伝わらず、却って更なる誤解や風評被害を招く恐れの方が大きいのではないか?

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ゴジラはあくまでもSF世界の住人である。

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http://getnews.jp/archives/868359

上記のリンクは以前物議を醸した「美味しんぼ」で福島原発での件に対する日本放射線影響学会のコメントである。

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http://www.minpo.jp/news/detail/2015031421529?__from=mixi

また福島民報の記事によれば福島原発の事故で飛散したセシウムホットスポットとまで言われた三春町で小中学生対象の放射性セシウム内部被曝の検査では3年連続で検出されなかったと言う。勿論放射線を浴びても人間に限らず他の生物でも巨大凶暴化するなんて事はない。映画ならともかく真実や事実を伝えるべきジャーナリズムにおいては例え風刺画であろうが、SFを前提にした書き方はその主旨にそぐわない。科学的根拠に基づいた報道ならまだ理解は出来るのだが…?

幾ら「表現の自由」「言論の自由」と言ったって「嘘出鱈目を撒き散らす自由」や「他者に誤解を与える報道の自由」「他人を傷付ける自由」等は存在しない。かりそめにも報道機関であるならばその線引きは自身で出来て当然だ。それすらも出来ない報道機関は報道機関の名に値しない。シャルリー・エブドムハンマドの風刺画を描いてテロによる襲撃を受けた。勿論言論にテロで応酬するのは絶対に間違っているし、非難されるべきだが、連中は何も学んでいなかったのだろう。情けない連中である。