出鱈目かつアンフェアだった福井地裁の原発運転差し止め仮処分決定

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※高浜原発と周辺地図。

出鱈目司法判断が国益を毀損する。

《再稼働に向けた手続きが進められていた関西電力高浜原発3、4号機の再稼働差し止めを命じた14日の福井地裁(樋口英明裁判長)の仮処分決定は、専門的な知見に基づいて2基の安全性を認めた原子力規制委員会の行政判断を真っ向から否定した。樋口裁判長は昨年5月にも、大飯原発3、4号機の運転を差し止める判決を言い渡した。原発の運転差し止めを求める訴訟や仮処分申請は全国で相次いでおり、専門家からは「科学的議論を無視する司法の暴走だ」と批判の声も上がっている。》

http://www.sankei.com/west/news/150415/wst1504150035-n1.html

《従来、原発訴訟で有力な判例とされてきたのは、四国電力伊方原発1号機の設置許可の是非が問われた平成4年の最高裁判決だ。

判決は設置許可には「最新の科学的、専門技術的知識に基づく総合的な判断が必要だ」と判示。安全対策はあくまで専門知識のある行政の判断が尊重され、司法はその判断に不合理な点があるかどうかを審査するべきとした。

このため、原発訴訟では安全性の判断にまで踏み込む判決は少数だった。これまでに運転差し止め訴訟で住民側が勝訴した例は、18年に北陸電力志賀原発2号機の運転停止を命じた金沢地裁判決と福井地裁判決の2件しかなく、金沢地裁判決は上級審で結論が覆っている。》

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※今回の訴訟の要点


今回の福井地裁の判決は上記の最高裁判決をも無視した異常な判決と言わざるを得ないだろう。反原発の連中は喝采ものかもしれないが。判決を下した樋口裁判長は恐らく原子力の専門家や原子力規制委員会よりも専門的な判断が出来る程原子力の専門知識があるのだろう。彼が原子力規制委員会に何らかの助言をしたと言う話は聞いたことないが…?

しかも樋口裁判長は大飯3、4号機の訴訟と今回の仮処分で、いずれも原子力専門家の証人尋問を回避。関電側が慎重な議論を求めたにもかかわらず、通常5年以上はかかるとされる訴訟の判決を約1年3カ月で言い渡し、仮処分についても約4カ月で決定を出した。これも彼の誇る原子力の専門知識の賜物なのだろう。

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原子力専門家より原子力に詳しい(らしい)裁判長と喝采ものの反原発派。しかし裁判自体は出鱈目かつアンフェアなものだった。

…勿論そんな筈はない。要するにこの裁判自体が出鱈目東京裁判同様の「結論ありき」であったに過ぎない。裁判と言うより茶番劇だ。勿論裁判官も人間だから反原発の裁判官がいてもいい。だが、この樋口裁判長の様に専門家の証人尋問を拒否して通常では有り得ない短期間で判決を出したとなれば「個人的感情で客観的事実や判例、科学的根拠を無視」した凡そ法治国家では有り得ない異常判決と思われても仕方がない。ここは日本だ。韓国のような人治国家ではない。司法の暴走の始まりか堕落の始まりか、どちらにせよ原子力規制委員会の決めた安全基準を司法判断で否定するなら原子力規制委員会など無用の長物だ。「事故のリスク0」でなければ運転を認めないというならば飛行機や自動車の運転もオチオチ出来まい。これらも生命や身体、名誉など個人が生活する上で保護されるべき権利を指す「人格権」を侵害する可能性があるのだから。アンフェアな議論のやり方である。

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※高浜原発に迫るゴジラ。こういうシーンが現実に起きるなら原発廃止も判らないでもないが。

「福島第1原発事故の教訓をもとに行政庁や電力会社が積み上げてきた科学的議論を、先入観をもとにした無見識な判断ですべて否定した。司法の暴走としかいいようがない」

大阪大の宮崎慶次名誉教授(原子力工学)はこの様に福井地裁決定を痛烈に批判した。宮崎教授の言葉がこの出鱈目判決の骨子を的確に表現している。科学的根拠を司法判断で否定するというのは地動説を唱えたガリレオを宗教裁判にかけて有罪にしたのと同じレベルでしかない。樋口裁判長の判断は世間から400年遅れている。

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原発を動かさない結果こうなる。この環境破壊には目を瞑るのか?