ティラノサウルス・レックスでも嫌韓ネタになる。
※ティラノサウルス・レックスの頭骨。
韓国人の「ウリジナル」と言うと荒唐無稽かつ抱腹絶倒の噴飯ものの出鱈目主張に他ならないが、今度のネタはあろうことか「ティラノサウルス・レックス」であった。
《韓国・朝鮮日報は24日、「韓国のティラノサウルス類の存在を確認、朝鮮半島から世界に広がったか?」と題した記事を報じた。
確認されたのはティラノサウルス類の歯の化石で、2005年に慶尚南道河東郡の海岸のハサンドン層の調査で発見された。裏側に2列のはっきりしたギザギザがあり、断面はD字型をしている典型的なティラノサウルス類の上顎の前歯であることが明らかになったという。2014年11月には、慶尚南道・河東(ハドン)でティラノサウルス類の頭蓋骨が発見され、大きな話題を集めた。
記事は、この歯や頭蓋骨ついて「朝鮮半島にもティラノサウルス類が存在したことを証明する重要な証拠」と紹介。さらに、「最近、中国で発見されているティラノサウルスの祖先がどのように進化し、どのルートでアジアやヨーロッパに広がったのかという手掛かりになると期待されている」と伝えた。(中略)
この報道に対し、韓国ネットユーザーからは様々なコメントが寄せられている。
「韓国恐竜最高!」
「キリスト教に嫌がられる」
「二度と韓国の恐竜を無視するな」
「興味深い。韓国にも恐竜がたくさん住んでいた」
「私も化石を探してみたい」
「世界の恐竜研究に革命を起こす」
「韓国に暮らしてた恐竜たちはなぜ石油になってくれなかった?」
「石油になってたら、韓国をめぐって世界中が戦争しにやってくる」
「獣脚類が発見されただけなのに、大げさ。猫の化石を発見してトラの化石を発見したというのと同じ」
「本当に、ジュラシックパークのティラノ?本当にあれ?」
「恐竜の元祖は韓国?韓国から世界に広がったのかな?」
「来年の恐竜エキスポが楽しみ」
「もっと大きなものが見つかってほしい」
「韓国製の恐竜キャラ出ないかな?」》
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150426-00000004-xinhua-cn
※筆者所有のティラノサウルスの歯の化石(のレプリカ)。隣のタバコの箱と比べると大きさが実感出来るだろう。因みに隣の黒い歯はアルバートサウルスの。二色の歯はスピノサウルスの歯。
…勿論レプリカなのだが。
※日本でもティラノサウルス類の歯の化石は見つかっている。その写真がコレ。
先に述べておくと記事にある 「裏側に2列のはっきりしたギザギザがあり、断面はD字型をしている典型的なティラノサウルス類の上顎の前歯である」と言う部分は間違いない。これは現在発見されている恐竜ではティラノサウルス類にだけ見られる特徴である為、この様な特徴の歯を持つ恐竜はティラノサウルス類だと分類する決定的な手がかりになっている。尤も10年前の時点で同様の理由でティラノサウルス類とされた恐竜の歯の化石は日本からも発見されている。勿論日本には「ティラノサウルスの起源は日本である。」などと言う狂気の主張をする人間は皆無であると断言出来る。
※当時の地球はこの様な大陸配置だったらしい。
そもそも「ティラノサウルス類」と言ってもティラノサウルス・レックスだけではなく、比較的近縁とされるアルバートサウルスやタルボサウルスはもとより、アレクトロサウルス、アウブリソドン、アリオラムス、イテミルス…等の恐竜も「ティラノサウルス類」に属するのである。その中でもアウブリソドンはそのものもしくはその近縁種とおぼしき化石が日本でも発見されている。筆者は専門家ではないので歯の化石だけで断定など出来ようもないが、後述するようにティラノサウルス類の起源はアジアにあった可能性が極めて高い事、また日本での発見例から考えると記事にある化石はアウブリソドンの仲間である可能性が高いのではないだろうか?
※最古の恐竜エオラプトル。
…現在判っている限りでは最も原始的な恐竜の一つとされるエオラプトルは南米大陸から化石が発見されている。また、最も原始的なティラノサウルス類としては旧満州から化石が発見されている「ディロング」と言う恐竜がいる。何れもほぼ完全な骨格が発見されている為、韓国で見つかったと言う頭蓋骨や歯の化石がそれらの学説を覆すには無理がある。
※最古のティラノサウルス類とされるディロングの骨格と推定復元図。
…結局のところ短絡的な「ウリジナル」の域を出ないのである。もう少し冷静に考察して記事を書くことは出来ないのか?と感じてしまう。周りはそのおバカ振りを見て楽しんでいるが、そういう冷ややかな外からの目線に韓国人はいつになったら気付くのだろうか?そこに気付かない限り韓国は永遠に後進国のままであると言ってよかろう。それもこれも原因は自らの歴史を正しく考察出来ない韓国人自身にある。「歴史を忘れた民族」とはかくも惨めなものなのである。