大局的な観点がない翁長雄志
※「上から目線」の次は「高飛車」。言い方変えただけじゃねぇか。
…どうやら今度は「高飛車」と言う言葉の意味を考えさせられる会談であったようだ。
《中谷元防衛相は９日、沖縄県の翁長雄志知事と県庁で会談し、米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設について、普天間飛行場の危険除去に向けた「唯一の解決策と確信している」と伝え、理解を求めた。翁長氏は「（辺野古移設は）不可能だ。絶対に反対していく」と移設中止を訴え、協議は平行線に終わった。翁長氏は移設反対の世論を喚起し、手続きで知事権限も行使する考えだが、移設を阻止する決定打に欠け、政府との対立は膠着状態が続く。
会談で中谷氏は中国の海洋進出や中国機の領空接近の急増を示す資料を翁長氏に示し、「沖縄は戦略的に重要だ」と指摘した。普天間飛行場の危険除去のみならず、抑止力維持の観点からも辺野古移設が不可欠だと強調する狙いがあった。
一方、翁長氏はこれまでの中谷氏の言動について「高飛車な発言があった。沖縄に寄り添い、努力したいという政府方針とは程遠い」と批判した。
翁長氏は今後も政府との対決姿勢を強め、１７日には辺野古移設に反対する県民大会に参加。夏までに訪米し、米政府・議会関係者に移設反対の立場を説明する。
知事権限を行使する方策としては、辺野古の埋め立て承認に関する有識者委員会の報告書提出を待ち、７月にも承認を取り消すことを視野に入れる。これに対し防衛省は取り消し処分を不服として、処分の執行停止と取り消しを国土交通相に求め、効力を失わせる。
翁長氏を支持する県議会与党は、辺野古の埋め立てに充てるため防衛省が県外で調達する土砂の搬入を規制する条例の制定を検討している。仮に制定された場合、防衛省は効力や移設作業への影響を見極めた上で対抗策を講じる。
安倍晋三首相と菅義偉官房長官は４月に翁長氏と会談し、中谷氏が会談するのは初めて。日米両政府が４月の首脳会談と安全保障協議委員会（２プラス２）で辺野古移設が唯一の解決策と確認したことを受け、中谷氏は移設を推進する決意と粘り強く翁長氏を説得する姿勢を示すため訪沖した。》
http://www.sankei.com/politics/news/150509/plt1505090017-n1.html
この男、翁長雄志は自分の意に沿わない意見は全て「上から目線」だとか「理不尽」「高飛車」など自らが被害者であるかの如く語る悪癖があるのだろうか？まるで韓国人のやり方を連想させる手口である。そうする事で世間の同情を買おうという作戦なのだろうか？そうだとしたらその手口は幼稚で愚劣だと言えるだろう。
そもそも辺野古への移設は普天間基地の危険除去と言う側面もある。現在の普天間基地は住宅地のど真ん中にあるが、実際には先に出来たのは基地の方だ。後から周囲に住宅地が出来た為現在の様な状態になったのだが、それについては何かないのか？翁長雄志？
筆者自身は噂で聞いただけなので真偽は定かではないが、普天間基地の敷地の殆どは私有地だと言う。そこには当然賃貸借契約があるのだが沖縄の土地台帳は戦争で焼失したものもあり、借りている米軍としては地主の言い分鵜呑みなのだそうだが、ここで普天間基地移設が実現すると長年の嘘がバレる地主もいるのではないかと言う指摘があるのである。普天間基地の危険性を認識しながら移設に反対する理由の一つがこれではないか？と、言うのだ。有り得る話ではあると思うのだが、真偽は果たして…？
それはさておいても辺野古の埋め立てが環境破壊に繋がる、と、言うならば那覇空港の滑走路の埋め立てはどうなのか？環境破壊をせずに埋め立てが出来ると言うのか？基地移設反対派の口からこれについて聞いた事はない。
…翁長雄志は自らを「琉球国国王」とでも思っているのだろうか？会談した相手の言動を「上から目線」「高飛車」等と言う本人の言葉がそっくりそのまま「上から目線」「高飛車」そのもの以外の何物でもない。少なくとも翁長雄志本人にはそういう認識はないだろう。沖縄県知事は琉球国国王ではない。また幾ら地方自治と言っても知事の判断が最優先最重要とは限らない。ましてや米軍基地問題は国防の話であり、最終決定権は知事でないのは明白だ。地方自治の意味を吐き違えているのでは本末転倒だ。また本当に日本政府が沖縄を切り捨てるつもりならばそれらの判断を沖縄県知事に丸投げするだろう。仮に愚かにも沖縄から米軍を全面撤退させようものならば問答無用かつ即刻で支那の侵略の魔の手がやって来る。そうなると沖縄は第2のチベット、ウイグルになるのは火を見るより明らかだ。これが本当の意味での「沖縄切り捨て」だが、そこで果たして「憲法9条」がその支那の侵略を防いでくれると断言出来るのだろうか？
翁長雄志にはそういう大局的な観点での言動は皆無であるといって良い。支持する連中も同じ穴の狢だ。政治家、それも知事であるならばこの様な観点で物事を見れないのなら論外である。翁長雄志は「政治とは我儘勝手を通す場ではない」と言う認識が必要ではあるまいか。
