その野合に意味はあるのか?

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※党首会談は結構だがその野合に意味はあるのか?

維新の党で発生した内紛をきっかけにして「野党再編」の動きが出始めた模様だ。

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http://www.sankei.com/politics/news/150901/plt1509010005-n1.html

維新の党代表の松野頼久民主党岡田克也と会談し、来年夏の参議院選挙に向けた野党連携強化などを確認したと言う。

松野頼久「『年内に100人規模』(の野党勢力の結集を目指す)との思いは変わっていない」と記者に語ったと言う。これに対して大阪府知事松井一郎は、「維新の政治哲学の全否定になる」と批判したが、これに関しては松井一郎の指摘が正しいと言えるだろう。そもそも維新に投票した国民は自民党でも民主党でもない第三極」を期待していたのではないだろうか?そうであるならば自民党民主党の二大政党制にはしない、又はさせない、という事を意味するものだと言えるが、松野頼久の構想はそういう有権者の思いを裏切る行為にもなると言えるだろう。本末転倒そのものである。

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※維新の内紛の構図。

…仮に現在の議席数で単純に民主党と維新を足せば確かに100を上回る。年内にこれが実現すれば松野頼久の構想は形の上では実現する。しかしそれに果たしてどんな意味があるのだろうか?

民主党では「党首会談自体が大きなメッセージだ」と、野党再編それ自体には基本的に異論がない。しかしその前提はあくまで民主党の存続であると言う。枝野幸男「まずは民主党がしっかり野党第一党として期待と信頼を取り戻す」と話している事からもそれは明らかだ。だが民主党は政権時代もそうだったが今でも党内意見の集約はまともに出来ていないのが現状だ。現在でもそれが出来ないのに更に別の考えを持った維新の面々を加えて与党に対抗できる対案策定等をスムーズに行えるとでも言うのだろうか?…民主党にそんな事が出来る筈もないと断言してよかろう。従って民主党ベースでの野党再編など実現したところで次の国会で与党提出の重要法案に対する対応で紛糾してあっさり分裂、となる可能性が極めて高いであろう。…所詮は形だけの再編に意味はないのだ。民主党民主党野党再編云々言う前に先ずは現状での自党の意思決定をスムーズに出来るようになってからそういう事を考えるべきであり、それなくして野党再編それ自体語るべきではない。

逆に維新ベースでの野党再編なら違うのではないか?って考えもあるかもしれない。民主党はそれを否定しているが、仮にそうなった所で結果は上記とそう大差あるまい。執行部が異論をまとめられないか、執行部の意思決定や妥協に応じないかの違い程度党内紛糾最終的に分裂、と言う結果に変わりはなかろう。幾ら党名や執行部の面子が違ったところでそういう事態を回避できないのでは野党再編の意味がない。彼等がそこまで考えているのか?不肖なりと言えども筆者には甚だ疑問である。

…とは言え維新自体も民主党離党組や結いの党を吸収したり、逆に次世代の党と分党したり…といった歴史がある。今回の維新内紛の原因になった幹事長柿沢未途も結いの党から合流してきたクチだ。維新と結いの合併が取り沙汰された時、分党してまで反対したのが石原慎太郎氏であった。今にして思えば石原慎太郎氏が正しかった、と言えるだろう。橋下徹の失敗の一つにこの結いの党との合併が挙げられると言えるだろう。

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※維新の歴史。結いの党との合併は失敗だったと思う。

その橋下徹も今回の松野頼久の対応に立腹して自分が作った党を離党すると言った珍しい行動に出たが、そもそも維新自体は賛否は別にして橋下徹のカリスマによるものが大きいと言わざるを得ないだろう。その橋下徹が引退した後の展望は維新にあるのか?その答えが「野党再編」であるなら愚劣極まりない。そうであるならば維新の面々は野党再編よりも次回選挙での自身の再選を心配した方がいい。維新の議員の多くが橋下人気のドサクサで当選したのではないのか?どうやらこれで維新の先行きも怪しいものになりそうだ。残念ながら維新が「第三極」になる事もなさそうだ。やはり野党は次世代の党に期待する他なさそうだ。次回参議院選挙での次世代の躍進を期待したいのだが、この政党の場合マスコミが「報道しない自由」を濫用するせいでその活動の実績が国民に殆ど伝わらないのが問題ではあるのだが…


国会議員でありながら反日活動に勤しむ連中などもっての他だが、その他にも「議員であり続ける為」活動している議員も少なからず存在するようだ。そういう議員も国政には不要なので次回選挙から国民が落選をエスコートしなくてはならない。早速来年には参議院選挙がある。ここからういった議員を国政から排除しなくてはならないだろう。これぞ本当の意味での「野党再編
である。

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※この内紛自体この男の計算だったと言う指摘もある。何を考えているのか?